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日常で世界を変える(定本編)  作者: mei


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7月29日 感触(淮南高校戦)

 ここまで、6打数1安打。2四球。なんとも言えない結果だった。それでも、この夏三試合目のスタメン出場を勝ち取ったのだった。今日は、橘ではなく、優聖が投げる。この大一番に優聖が投げるのは、ある意味信頼されている証拠だろうか?昨日の試合でホームランを打った早川がスタメン復帰を果たしていた。この回は、5番の佐伯からで一人でれば、俺に回ってくる。マウンド上にいる湯浅は、あの日とは少し違ったように見えた。この球場は、夏の日差しが強くて有名だ。俺は、手袋をつけながら声を出していた。

 佐伯がセカンドゴロとなり、打席には早川が立った。昨日に続き、今日も永谷がベンチを盛り上げる。チームを鼓舞する。手拍子を打ちながら、6番の早川に指示を出していた。「先輩の意地みせたれ、早川!!」。俺は、早川にエールをおくっていた。初球、低いボールを見送った早川は、余裕があるみたいだった。「ナイス、ナイス。よう見てるよ」。今日が最後になるかもしれない。そう思うと、精一杯声を出すしかない。ヘルメットを被りに手袋をつけた俺は、ネクストバッターサークルに行きやすいところに位置どった。「しっかりボール見ていけよ!」。今日の早川は、何だか打ちそうな予感がしていた。

 俺の予感は見事的中した。大きな金属音とともに、打球は、レフトの方向へライナーが飛んでいく。ナイスバッティング!!。レフト前ヒットとなった早川は、一塁を回ったところでストップしたのだった。打席には、初戦で活躍した安田が入る。俺は、それと同時にネクストバッターサークルに。滑り止めのスプレーをかけ、バットをもった感触を確かめる。バットを持った感触で大体、いい時はわかっていた。今日の感じは悪くない。しっくりきている感じがある。打席に入った安田は、初戦と同じように初球を狙っているように見えた。セットポジションに入る淮南の湯浅。すぐさまクイックで投げる。

 カーブだ。安田は想像通りにバットを出していく。打球は、サードへ。サードは、ツーバウンド目を腰の高さで捕球し、セカンドベースへ投げる。そのボールを捕ったセカンドはベースを踏む。ちょうどボールが届いたタイミングで一塁ランナーだった早川がスライディングに入る。それを華麗にかわし、セカンドはファーストベースへと送球される。俺は、安田が振ったバットをとったが、打席に向かうことはできないことがわかった。サードゴロ、ゲッツー。これが、この回の結末かぁ。嫌な終わり方だな。早川のヒットで勢いがつくと思ったが、そう簡単にはチャンスをもらえないようだった。

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