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日常で世界を変える(定本編)  作者: mei


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90/100

7月27日 突破(取手高校戦)

 明日は、いよいよ三回戦。実際、戦っているのは1回だが、抽選の結果として一回戦が空いているようなカタチだったのだ。俺たちの想定では、次の相手は海美高校だっただけに、めんくらっている部分はあった。ただ海美高校を破った千川第二高校は、当然勢いがあるだろう。そして、負けたら終わりというのは今なお続いているのだ。どうやら、二回戦も先発ピッチャーは、橘が投げるようだ。中2日しかないため、どれくらい体力が戻っているかがポイントだろうな。もし、明日勝てば、明後日に次の戦いが待ち受ける。ただ、俺たちにピッチャーを温存しておくなんていう選択肢はない。


 ー7月25日ー


 安田のタイムリーヒットで2点目をとった後の俺の打席は、ファーボール。そして、先ほどの第4打席は、かろうじてレフト前ヒットを打つことができた。決して打球は、よくなかっただけに、運もついているように感じた。ピッチャーマウンドには、橘ではなく、竹田が立っていた。竹田からは、あまり緊張感は感じられない。いつものように飄々と投げているような印象だ。金属音ともに、打球はセンターへと飛んでいく。俺も後方を追いかけながら、侑大に指示を出す。落下地点に入った侑大は、ボールを捕球する。そのボールは俺の方に返ってきて、それをショートの八幡に投げ返す。


 俺 「ナイスキャッチ!!」

 侑大「ツーアウト」

 俺 「あと1つ」


 侑大の方に向けて、ツーアウトのサインをおくった。初戦突破まで後一人。ようやく、ここまで来たな。長った、ここまでくるのに。9回の攻防が終われば、ようやくリラックスできる。セカンドのポジションについた俺は、ピッチャーの竹田が投げるのを待った。次は、5番の左バッターということもあり、少し一二塁間を狭まる守備位置についた。すると、初球をいきなり打ったと思ったら、ちょうど俺のところに飛んでくる。まさか、最後が俺のところなんて。俺は、きっちりとれば間に合うと考え、あまり前には出ず打球が来るのを待った。少しタイミングが合わなかったが

ボールはきっちりグラブに入る。捕球した俺は、一塁へと送球する。ファーストの川中は、足を伸ばしながらベースを踏む。ボールが来たのと同じくらいのタイミングでバッターは一塁へとヘッドスライディングをする。俺たちが勝てば相手は負ける。そんな当たり前のことを、バッターに教えてもらったことに気がついたのだった。

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