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日常で世界を変える(定本編)  作者: mei


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88/100

7月25日 先制(取手高校戦)

 取手高校の先発ピッチャーは、変則左腕ということもあり俺たちは、なかなか打ち崩すことができなかった。負けたら終わりというプレッシャーは、相当なものだった。おそらく、俺だけでなくベンチ入りみんなが感じていることだろう。なんとかスターティングメンバーに入った俺は、どうやってヒットを打つか考えていた。8番セカンドで出場した俺は、ここまで2打数0安打という結果。1打席目がショートゴロ、2打席目がセカンドゴロ。取手高校のピッチャーは、変則左腕は低めに丁寧にボールを投げていた。やはり、打つには逆方向しかないよな。ベンチでは、橘が投げ続けている。早くコイツに1点やりたい。おそらく、7回までは投げるだろうからそこまでに点を。6回表は、八幡が三遊間を抜けるヒットを放ち、続く橋本のレフト前ヒットでこの日一番の歓声が盛り上がっていた。

 ここで、迎えるのが4番川中かぁ。何としてでも、ヒットが欲しいところだな。相手ピッチャーはかなり疲れているのか、なかなかストライクが入らない。これで、ノーストライクツーボール。永谷や飯田が大きな声を出す。たしかに、もうこれは俺たちだけの試合ではない。さらに、大歓声が上がる。もしかしたら、これはノーアウト満塁で佐伯に打順が回ってくるかもな。ボール!!。これでノーストライクスリーボール。すると、キャッチャーは、立ち上がりファーボールを要求したのだった。これで想定通りのノーアウト満塁だ。左打席にゆっくりと佐伯が向かっていく。このチャンスで打ってくれるのは、この男しかいないだろう。真剣な顔つきで打席に入り、1回、2回とスイングをする。相変わらず、キレイなスイングだ。後は、結果を出すだけだ。普段、ヤンチャばかりしている佐伯だったが、ベンチからの信頼はとても厚い。

 ストライク!ファーボールの後もあってか初球から振りにいくことはしない。佐伯の後は、橘、安田。そして俺に回ってくる。俺に回ってくるまでにはとりあえず点が入っているだろう。後は、何点とれるかだ。俺は、バッティング手袋をつけながら、佐伯の方を見つめていく。2球目も佐伯は振らなかった。しかし、変化球が低めいっぱいに決まり、これでツーストライクと追い込まれた。ヤバいなぁ、、、、。ツーストライクに追い込まれてしまった佐伯。なんとかしてほしい。次に控える打者が2年の安田ということもあり、1点とって楽にしてくれ。緊張の中、第三球目が投げ込まれた。変化球だ。ちょうど、ボール気味。どうする、佐伯?次の瞬間、打球はライトへとフラフラと上がっていく。タッチアップだ。三塁ランナーの八幡とライトの方を交互に見つめる。ライトが捕球した瞬間、八幡はスタートしていたのだった。いける!いける!!なぜかわからなかったけど、俺は八幡がホームインすることを想像していたのだった。ライトの捕球したボールはキャッチャーのところのもとへと帰ってくるが、タッチには及ばない。ホームインとなった瞬間、俺は永谷たちとハイタッチし、大きな声を上げたのだった。

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