表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常で世界を変える(定本編)  作者: mei


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/88

7月22日 ノック

 いよいよ初戦まで残り2日となった。今日は、ベンチ入りしたメンバーだけによるノックが中心のメニューだった。まずは、ピッチャーのポジションにエースの橘、竹田、葛西。その中でも、橘は大きな声を出しながらノックを受けていた。そして、キャッチャーには橋本、2年の向井がいる。橋本は向井と話をしながら、カバーリングに向かっているようだった。ファーストには、キャプテンの川中、早川がいた。早川は、他のポジションでも試合に出れるようにするため、本職の外野ではなく、ファーストの練習のようだったが、不服そうにしていた。サードには、副キャプテンの佐伯、そして俺がいるセカンドから回った飯田がいる。飯田もおそらく、野球は高校までだと言っていた。コイツとは、セカンドで苦楽をともにしただけに、試合に出てほしいという想いは強かった。

 そして、ショートには副キャプテンの八幡。チーム唯一の一人ポジション。これは誰がどう見ても、信頼されているあかしだろうな。本人も気合いが入っているみたいだし。華麗にボールを捌いた八幡は、一塁へと送球していたのだった。外野に目を向けると、レフトには、2年の安田と山田がいた。本来なら3年の田畑が一番手に守るはずだが試合に出る確率が高い安田が一番手にいるなんてな。田畑もプライドを捨て、練習していることがわかった。そして、俺の真後ろにいるセンターには、3年の侑大、永谷、山田の三人が守っていた。結局、このセンターだけは最初から最後までまたこの三人だったな。ポジションを変わることはあったけど、結局センターに戻ってくるんだからな。ある意味運命なのかもしれない。ライトには、2年の小川と1年の優聖という下級生コンビだ。

 そのライトの斜め右にいるのがセカンドの俺だった。残り2日となり、初戦の取手高校戦のスタメンは確実だ。後は、どれだけ調子を出せるかだ。サードに回った飯田、外野でノックを受けている優聖もいつでも、セカンドに来てもおかしくない。ただ、俺は最後までこのポジションを守り抜きたい。このポジションは、他の奴らには渡したくない。それが俺の本音だった。打球は俺の方に飛んでくる。この打球なら、前に行くべきだ。俺は、少し当たりが弱い打球を追いかけて左から弧を描くように走る。グローブにボールが入った瞬間、セカンドベースの方へと体を向ける。そして、グローブからもちかえたボールをセカンドベースの真上にいる八幡めがけて投げ込んだのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ