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日常で世界を変える(定本編)  作者: mei


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7月8日 期末テスト1日目

 当初想定していた勉強は全くできなかったのがテストまでの感想だった。自分がやろうと思っていた勉強量の半分程度しかできていない。なぜ、できていないのか?答えはシンプル。部活のせいだ。ただ、俺はこの状況が嫌ではなかった。3年間やってきた野球のせいで点数がとれないなら、それはそれで諦めがつく。逆に、部活が終わって勉強をしたのに取れなかった方が精神的に傷つく。そうならないためにも、今は精一杯言い訳をしようと開き直っていた。

 とりあえず、今回のテストは全教科50点以上を目標にすることにした。これが簡単な目標ではあったけど、できなかった時の気持ちが沈んでしまうことが想定できた。だったら、最初から達成できそうな目標にした方がいい気がしたのだった。今日のテストは、英語・数学・社会の3教科。数学は得意だが、英語と社会は提出物以外何もテスト勉強をしていない状態だった。

 1時間目の英語は、序盤から苦戦した。特に、リスニング。最初の問題から何を言っているのか聞き取れない。10問中5問がテキトウに丸をつけていた。文法はそれなりに解けたが、長文でまたしてもわからない。これは、最高で60点のでき。そのため、50点以下も全然ありえる現状だった。

 1時間目から心が折れた俺は、2時間目の数学でも立て直しができない。英語とは異なり、前半は解きやすい問題が続く。しかし、大問3と4が全くわからず時間だけ過ぎていく。英語のように、テキトウに解けるわけでもなく。ただただ時間だけが過ぎっていってしまう。

 社会は、想像通りに前半から問題なくスイスイ解いていく。最初は80点くらいとれたらいいなという淡い気持ちだったが、もしかしたら95点くらいとれるかもとすら思った。白紙の欄は一つもなく最後まで解けたのだった。仲の良かった中沢は、逆にあまりできなかったと言っていた。

 テスト1日目が終わり、教室の雰囲気も一気に良くなった。これが、3日目だったらもっと変わるんだろうなと思うようになった。クラスの皆んなは、明日のテストに向けて一人で自主勉強をする者や友だちと話す者など様々だった。俺たちのクラスは、学年1位の沢田が話しかけるなオーラを出しながら一人で勉強するから、周りもそれにつられるのだ。沢田なんて、サッカーで複数の大学からオファーが来ていたにもかかわらず、それをすべてけってまで勉強する選択肢をとったのだ。今は、とにかく家に帰りたいと思いながら先生がホームルームを始めるのを待った。

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