5月19日 説明会
今日は、朝から専門学校の説明会があった。俺は、国立大学の志望を考えているが、看護の仕事に興味があり、看護系の専門学校に行きたいという思いもあった。お母さんに相談したところ、相談会に行ってみてはどうかという結論にいたった。
午前十時に家を出て、三駅となりの大手町駅で降り、専門学校の相談会に行った。二階の会場に行くと、十人程度の高校生が学校の先生らしき人物とはなしいていた。俺が入り口付近で待っていると、女性が声をかけてきた。
女性「こんにちは、説明会ですかね?」
持っていた資料を私の方に見せた。
俺 「はい」
女性「かしこまりました。横の教室でお話を聞かせてもらってもよろしいですかね?」
ロングの髪をした女性は、とても丁寧に話してくれた。
俺 「は、はい」
緊張のあまり、上手く話せなかった。俺は、女性の後ろをついていき横の部屋に入った。
女性「本日、担当させていただきます、前田です。よろしくお願い申し上げます」
先ほど見せたプリントを渡してくれた。
俺 「お願いします」
女性「まず、最初に本校の特徴をお伝えしていきます。わからないところや気になるところがあれば、遠慮なく聞いてください」
女性は、何人かが集まった部屋に俺を入れた。しかし、スマホから電話がかかっていることに気がついた。近くにいた、スタッフに電話があることを伝えて部屋の外に出してもらった。
電話をかけてきたのは、下田だ。俺は、廊下に出て、スマホか連絡をかけなおした。プルルルル‥‥プルルルル‥‥。わ1コール、2コールと経つがなかなか繋がらない。プルルルル‥‥。4コール目になっても繋がらなかったので、電話を切って待つことにした。
諦めて、部屋に入ろうと思ったが、女性がしているプレゼンは、すでに始まっており、入るのが気まずくなってしまっていた。すると、後ろから、足音が聞こえた。
増田「はじめまして。増田と申します。説明会に来た方ですか?」
肩幅が大きい男性に声をかけられた。
俺 「はい」
増田「もう、始まったみたいですよ」
俺たちは、窓から女性のプレゼンを見ていた。
俺 「そうみたいですね」
増田「次もあるから、そこまで待ってみたらどうですか?」
俺 「そうなんですね。わかりました」
増田「うん。もし、よかったらパンフレットいかがですか?」
男性は、さっきの女性とは違うパンフレットを渡してきた。そこには、合格率90%と赤文字で書かれていた。




