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成長(前)

そんなこんなで赤ん坊の時を過ごすこと7年、色々なことが分かった。母親の名前はルミル、父親はアッシュ、冥土さんはアルム、お爺さんはドルダ、お婆さんはアビスという。ルミル母さんたちの本名はルミル・アストル、子供は俺1人でルミル母さんは元貴族であり、ドルダ爺ちゃんとアビス婆ちゃんはルミル母さんと一緒に逃げてきたらしい。俺達が住んでいるここはアルトミア王国といい、アルトミア王国の右隣にあるデザイア帝国という国でアストル男爵家の地位を持っていたらしいのだが、魔物の襲来で全領民の半分近くを失いながらここまで残りの半分の領民と逃げてきた。ここまで聞いただけだと領地の防衛を出来ていなかったのが悪いと言われるかもしれないが、デザイア帝国は強さが尊ばれる国でその強さを示すためにとある無能の伯爵がアルトミア王国とちょくちょく小競り合いを起こしていたのだが、その伯爵が自分の強さに酔ったのか独立国家を作ると言い出し、それにアストル男爵家も参加しろと言ってきたのだ。もちろん当時ドルダ・アストル男爵だったドルダ爺ちゃんは断ったがそれに激怒した伯爵は男爵領に戦を仕掛けてきたらしい。その際に騎士や自警団の人員、ドルダ爺ちゃん自身も戦場に出て必死に戦ったおかげで伯爵の軍勢は引いて行ったが、そのときに多くの防衛に割く人員が亡くなってしまったそうだ。そして、その騎士や自警団員がいなくなった隙を狙い済ましたかのような魔物の襲撃で命からがらアルトミア王国まで亡命したそう。アストル男爵家は秘密裏にアルトミア王国の人物と繋がりがあったため身分を平民として生活が出来ているそう。ちなみにルミル母さん、ドルダ爺ちゃん、アビス婆ちゃん、冥土のアルムはそのときに亡命してきた人、アッシュ父さんはその際に手助けをしたアルトミア王国の騎士だ。ちなみに年は俺が7歳、ルミル母さんが二十七歳、アッシュ父さんが三十歳、ドルダ爺ちゃんとアビス婆ちゃんが五十九歳なんだが(メイドのアルムはひ☆み☆つ☆らしい、野太い声とそのガタイで人差し指を唇にあてる動作はそれだけで人を殺れる気がする)、ドルダ爺ちゃんとアビス婆ちゃんは40台と言っても通じそうなぐらい若々しく、ルミル母さんとアッシュ父さんは年齢不詳感が漂う夫婦だ。

「ファルス、畑に水を撒いてきて!」

「はーい、お母さん!」

何故ルミル母さんが行かないのかというと今、母さんは新しい命をお腹に宿していてルミル母さんのお腹は前世で何処ぞの元ギャルの大食いタレントが大食いした後のようにポッコリと膨れている。さて、畑までアルムと水やりに来たが、ここで俺がこの『アグルス』に来て良かったと感じることを紹介しよう。それは魔法が使えるという点だ。ラノベではありがちな展開だから驚かない人もいるかもしれないがもう一度言う。(俺は誰に話してるんだろうか?)魔法が使えるという点だ。あのクソッタレ神から剣と魔法の世界だと聞いていたが5歳の時に家に1冊だけある【魔法適正診断】という本に書いてあったことを試してみたら火・風・水・土・光・闇の六属性のうち水、土、光の属性が俺にはあった。ちなみに家族にこのことを話すと三つも属性の適性反応がでることは珍しく全属性の適性反応を持つものは全魔法使い《エレメンタルマスター》と呼ばれるそうだ。

続きます。

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