05 喧嘩王の初の戦闘!!
と自動式の扉が開くと、そこには、広大な荒野が広がっていた。
フと上を見ると外は、薄暗く、太陽らしきモノが一切見つからなかった、光は、街灯の様な長い棒が所々に土の上に設置されていて、この世界の闇を照らしていた。
薄暗い道を歩いている時、ぷぷに言われて俺は、医服を着た奴等から貰った、地図とコンパスを手に取った。ココから北に向かえば、ポリツという大きな街があるらしい、
まずは、その街に行って、自分の職業というモノにつかないと行けないと、あの迷宮だった施設の人達に言われていたので、とりあえず、向かっている。
今の所、魔物らしきモノは見つかってはいないが、ぷぷが用心しながら進んだ方が良いと言っていたので、周りをずっと見回しながら歩いている・・・が・・・俺は、別になんとも無かった。
と言うか、この喧嘩王の俺様が、すんなりと魔物の一匹や二匹にやられるとは、思わなかったからである。でも、ぷぷのヤツは、目を鋭く光らせて、少しの物音がしただけで、毛も無いくせに毛が逆立った
「ぴゅきぃぃぃぃい!!」「びゅきぃぃぃぃい!」「びゅきゅるるる!!」
「オメーうるせーんだよ!!何ビビってるんだよ!!チョットは黙っとけよ!!」
「らって、らって魔物怖いのらおー!!」
「俺がいるから大丈夫だよ!!・・・ていうかお前、そもそも強いんじゃないのか?だって、ネモって言うヤローがいる所から、ここまで来たんだろ?」
「ポックはこの世界で瞬間移動出来るから、普段は、外には、出歩かないのらおー!!」
「そうなのか?」
「そうのらおー!!怖いおー!!魔物怖いおー!!」
「でも、お前ゲーゲーって奴をスッゲー馬鹿にしてたじゃん。」
「ゲーゲーは、馬鹿らおー!!ゲーゲーは、カスだからいいのらおー!!ヤツは魔物の中でも臆病のらおー、だからクソなのらおー!!」
「クソって、すごい言われようだな、アイツが何故だか可哀想になってきたよ、あんまりアイツの事を悪く言うなよ、悪く言ったら俺が許さねーぞ!!」
「でも、ヤツはクソらおー!!」
「アイツに対する風当りハンパないなお前。」
後ろを見ると、微かだけど、あの未来的な建造物みたいな施設が小さく見えた
そして、数歩、歩くとあの建物見えなくなっていた、
数メートルごとに土に埋まっている街灯の光とコンパスを頼りに、街を目指す、俺達を最初に獲物にしたヤツが向かってきた!!
【魔物が現れた!!】
壱野花ギン
職業:喧嘩王
HP:358
MP:0
・スライム2匹
・肉食獣とかした大フクロウ1匹
・スピリッツマジシャン1匹
が現れた!!
スライムの攻撃!!
ギンはスライムの攻撃をかわしてダメージを受けなかった、
肉食獣とかした大フクロウの攻撃!!
ギンはダメージを受けなかった!!
スピリッツマジシャンは、呪文を唱えてきた!!
ギンは1のダメージを受けた!!
ギンの攻撃!!
スライム2匹に9999999999999のダメージを与えた!!
スライムは息絶えた!!
それを見た肉食獣とかした大フクロウとスピリッツマジシャンは逃げ去って行った!!
ギンたちは経験値1ポイントを得た!!
「コイツラが魔物?弱過ぎねーか?」
「怖かったおー!!怖かったおー!!」
「全然じゃん弱かったよ。」
現れた魔物に情報が伝わっていたのか、魔物たちはギンの顔を見るなり素早く逃げ去って行く
光景をもう数回は、ギンは目の当たりにしている、そして、約300メートル先に煌びやかに光り輝く街並みが見えてきた。
「おっ!!街が見えてきたな!!あそこだろポリツって言う街は?」
「そうのらおー!!」
「ん!?その横に洞窟みたいなモンが見えるけど・・・?あそこは、なんだ?」
「あそこはのらおーあそこの洞窟の奥底にエンジュウがいるからそのエンジュウを倒して魔の力をクリスタルに封印すれば、この地域の魔物を抑える事ができるのらおー!!」
「えっ!?もしかして、あそこの洞窟のボス倒したら冒険終わりとか?」
「そうのらおー!!」
「早過ぎだろラスボス!!」
「ラスボス?・・・って何て言う意味のらか?」
「ラスボスって言う単語、知らねーのか?まあいいわ、さっさと、あの洞窟行って魔の力をクリスタルに封印しに行くぞ!!」
「ぴっ!?無理無理無理むりなのらおー!!絶対魔物に殺されるのらおー!!」
「大丈夫だって!!ここのフィールドの敵なんか俺の顔見ただけで逃げて行くんだぜ!!このフィールドにあるこのフィールドの洞窟だろ!!余裕!!余裕!!」
「全然桁違いらおー!!あの洞窟にいる魔物は!!レベル30も違うらおー!!」
「大丈夫!!大丈夫だって(^_-)-☆!!たかが、ここの10倍位強い敵なだけだろ、楽勝楽勝!!」
「あまり、甘く見るなのらおー!!」
と洞窟に足を一歩入れた途端、魔物に囲まれた!!
【魔物が現れた!!】
・白骨化したチェリー1匹
・金色のオオカミ2匹
・スライムnext3匹
が現れた!!
「余裕!!余裕!!どっからでもかかってきんしゃい!!」
壱野花ギン
職業:喧嘩王
HP:358
MP:0
白骨化したチェリーの攻撃!!
ギンは9999のダメージを受けた!!
ギンは戦闘不能になりそうになったが9999のダメージを右手で防いで、右手が遠くへ飛んで行った!!
「い”でえ”え”え”え”ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
金色のオオカミの攻撃!!
ギンは99999のダメージを受けた!!
が左手で防いだおかげで戦闘不能はまのがれた!!が左腕がかなり遠くの方まで飛んで行った!!
ギンの攻撃!!
ギンは両手を失って攻撃出来ない!!
「い”でえ”え”え”え”ぇぇぇぇぇぇぇぇよーーー!!俺の腕が俺の腕が!!」
「い”でえ”え”え”え”ぇぇぇぇぇぇぇぇよーーー!!助けてくれよ!!」
スライムnextの攻撃!!
ギンは生命の危機を感じて必死にスライムnextの攻撃をかわした!!
「ぐぞお”ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!逃げるぞ!!」
ギンたちは逃げだした!!
が魔物に囲まれた!!
白骨化したチェリーの攻撃!!
ミス!!
金色のオオカミの攻撃!!
ミス!!
スライムnextの攻撃!!
ミス!!
ギンたちは逃げだした!!
が魔物に囲まれた!!
が計6回ぐらい続いた・・・・
そして、ようやくギンたちは魔物から逃げ出せた!!
「俺”の手”がーー俺の手がーー!!」
「だから言ったのらおー!!」
「それより、俺の手が~~!!俺の手が~~!!取りに戻らないと!!」
「ダメのらおー、魔物に殺されるのらおー!!」
「手が無かったらなんも出来ないだろ!!」
「大丈夫のらおー!!ポリツの街に行けば!!」
「い”だい”よ”ー痛い”よ”ー!!」
「泣くなのらおー、大の男が!!みっともない!!」
ギンたちはポリツの街に着いた。街の人達はギンの両手を失った姿を見ても、うんともすんとも言わないかった、もはや、これが当たり前の様に日常の風景として溶け込んでいた
そして、ギンたちは早々と病院へ向かった!!
ギンの泣きわめく様子に看護婦たちが、まるで赤子をあやす様に接した
「大丈夫よ~~!!良い子だから!!良い子だからね!!スグ治るからね!!大丈夫だよ!!」
「痛い”よ”ー痛い”よ”ー俺の腕”~~~!!」
「もう!!子供らな~~君は~~みっともないお~~!!」
腕も無いのに腕組みして呆れている、ぷぷ、
「ホントにホントに治るんだろうな!!な!!俺の腕!?」
「大丈夫だよ!!スグ元に戻してあげるからね。」
慌てる様子も無く冷静に医者はギンをなだめた
・・・・数分後・・・・
すっかり、元通りになったギンは、体の調子を確かめたいのか、一人でシャドーボクシングを始めた、
・・・右手も左手も難無く、動くし、以前とあまり・・と言うか、全く変わらない・・・
・・・・何という技術だコレ!?・・・・と、ぷぷに聞いてみると、
この世界では、非常に医療が発達していて、なんでも、クローン技術で自分の一部の細胞だけで、体のありとあらゆる所まで、繋げる事ができるというのだ、でも、
俺の腕の寸法とか体の寸法とかも分からないのに、よく、俺の腕を再現する事ができるな、と思ってたら、俺が初めに転送された転送装置のある迷宮にいた医服みたいなモノを着ていた例の5人組に、知らずの内に、このポリツの病院内に俺の体のデータを送っていたらしい・・・
・・・確かに、ご馳走食べてた時に、アイツラ俺の体の寸法、測ってたな、メジャーで、
それに、俺が施設内の運動場でアイツラとフットサルやバスケとか一緒にしてた時も、確かその1人が何か妙な機械を俺に向けて何かしていたな・・・・あの5日間の束縛って、俺のデータ取る為だったのか・・・それなら、そうと早く俺に言えばイイのに・・・何故言わなかったんだろ?
謎が深まるばかりだ・・・まぁ良いか・・・腕も無事治ったんだし・・って、でもよー!!何で、この病院にお金払わないといけないんだよ!!
俺は、この世界を救う〇戦士なんだぜ!!
「当たり前だおー!!いくら〇戦士でも、この世界を本当に救えるのかどうかわからないのらおー!!」
「それは、そうだけどさ。それぐらい大目にみれや!!、おかげで、あの迷宮にいた人達から貰ったお金全部なくなったじゃんか!!」
「君が悪いらおー、ポックんの言う事聞かないで、あの洞窟にいくのらから!!自業自得らおー!!」
☆
「それにしても、この街明るいな。」
上を見て見ると何やら、大きな鉄くずの塊があった、
「もしかして、あれから光が出てんのか?」
「そうらおー!!」
「それにしても、外とは大違いだな。明る過ぎる。」
「あの機械のおかげらおー!!」
すると、何やら、街中から陽気なメロディーが流れ始めた、
それを聞いてか、街中の至る所から、人が外に出てきて、空を見つめて手を合わせていた、
「何だ!?何だ!?」
「テラス様への祈りの時間なのらおー!!」
「テラス?の祈りの時間?・・・何だソレ?」
「あの大きな機械がテラス様らおー!!」
「あの機械が・・・?」
「そうらおー、この世界において、テラス様は、偉大なのらおー!!」
「偉大って・・・?アレただの機械だろ・・・?」
「そうらおー、アレは、ネモ様が作ったのらおー、この世界が一度、魔族に攻められて、魔界へと同化されようとした時に、魔界の狭間で天が割れて暗闇とかしたのらおー!!」
「だから、この世界、暗いのか・・・。」
「らから、ネモ様がテラス様を作って天に浮かべたのらお!!」
「・・・・でも、この街の人は外にまで出て手を合わせる必要があるんだよ?」
「それは・・・この世界が魔物に侵されてしまって、街の人達が必要異常に、それに、怯えて、皆が自分の家に閉じこもってしまったのらおー!!」
「でも、警備の人達が街の入り口で魔物から守ってるじゃないか。」
「れも、それれも、人々から、あの日、魔族がこの世界に攻められて、次々と殺されていったのらおー、その時のトラウマが今でも、この世界の人達には、植えつけられてるのらおー、らから、この街の人々は、家の外にも出ず、ずっと家の中に籠って生活していたのらおー!!」
「でも、それじゃあ、この国が成り立たないだろ。」
「そうなのらおー!!らから!!ネモ様があの機械は、魔物を光で倒してくれウ神様で、魔物を寄せ付けない力があるって、そして、ネモ様がフェイクであの機械の光で魔物達が灯の光で焼かれる姿を見せたのらおー、それを信じきった人達が、この街の中だったらテラス様がいるから外に出ても大丈夫だって安心して、外に出て仕事をする人達が増えたのらおー!!それから、あの機械がいつの間にか信仰の対象になったのらおー!!」
「そうだったのか。」
「れも、馬鹿なのらねー、この世界の人達は、あんな機械の光だけで魔物を倒す事なんて、出来ないのに、それなのに、あの機械をホントに神様らと信じてるのらおー!!ホント馬鹿なのら!!」
「馬鹿って言うなよ!!この街の人達もホントに、魔物にこの街を滅ぼされそうになって悩んでたんだろ!!」
「れも、馬鹿なのらおー、街の入り口には警備の人達いるのらおー、警備の人達みんなLV30以上のとても強い聖騎士なのらおー!!なのに、家に閉じこもってるって、たらの、ニートのらおー、ただ何も出来ない自分に甘えているのらおー!!この社会のゴミなのらおー!!」
「すごい言い様だな。」
「たらの意気地なしれ、たらのカスなのらおー!!」
「お前が言うなや!!・・・・それより、職安は、どこにあるんだよ?」
「職安・・・?ワークセンターの事のらか?・・・それなら、あそこらのらよ!!」
「早く自分の職業変えないと、この世界では、やっていけないしな・・・喧嘩王では、ダメみたいだし・・・・」
ギンはぷぷに案内されるまま、職業を変えられるワークセンターと言う場所に向かった・・・・・・が
ぷぷは、方向音痴の為4時間は潰れたのだった・・・・