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02 明らかにお前は、人間ではない!!

俺は高間リクの正体を知るべく、ガサに乗り出した。

学校終えて、部活には、入ってなく、道を歩き、住宅街の塀へ登っていたネコが降りてきて、

高間にジャレてきて、腕にシッポを絡み付ける位穏やかな、ほのぼのとした。時間が流れている。

そして、学校公式のオフィシャル鞄から、と言うか今学校で通ってるヤツで公式オフィシャルの鞄使ってる奴ってお前しかいねーよ。ダッサと思ったら、リリカちゃんも確か使っていたな。

クッソ~~、今の言葉かき消して一生の不覚、一生の不覚だな壱野花ギン!!こういう事なんだな。こういう事なんだよ。壱野花ギン!!

分かったか!!分かったら高間のオフィシャルを見習えよ!!

そして、そのオフィシャル鞄から、魚フライの様なモノを取り出し衣を剥がして、そのネコに与えていた。

多分、給食で出た白身フライだろう。

今日の給食で出ていたから、俺は分かる!!当たり前だろ、お前当たり前の事言うなよ!!

なんのレポートだよソレ!!

そして、この通りを越えて、クソぼろいアパートへと入って行った。


ん~~~普通だな!!


次の日も、次の日も、行ったけど・・・オフィシャルの鞄からいつもの様に野良ネコにエサをやって、クソぼろアパートに入るだけだ。

いっつも同じ時間で同じタイミングで入って行くんだよな。

なんも面白味もない。一体アイツに何があるというのだろうか?

また次の日もアイツを追いかけるか!!

って100パー、ストーカーの日常みたいになってるんだけど。ダイジョブか!?この小説!?

男子が男子を追うって言う。

マジで常習犯だな!!

確定だな!!

マジ確定だな!!


部屋とか見れないかな?

なんの収穫も無いと、コレ終われないぜ!!という事で

俺は、ヤツの103号のはいった部屋の中を外から、バレない様にうかがった。

ん?、親がいるのか?当たり前か、

でも・・・ずっと横たわってるな、親、母親か?

あっ!咳とかコンコンしてるし、

もしかして、コレって『家なき子』か?

『家なき子』的な事か?安達祐実の?

母親が病気してて、医者に多額のお金を要求されるっていう

と言うか、今中学生の俺が『家なき子』って世代違い過ぎるだろう。

だったらレミの方か、『家なき子レミ』の方か?って

今の中学生誰も分からねーよ!!

『家なき子レミ』って、レンタルで昔、誰かが借りてきたの見た覚えあるな。


それより、高間の母親らしき人は、かなり顔色悪いな、まぁ家なき子的な事なんだろうな、

高間が、如何にも誤魔化した様な笑顔を作って、その人に、ご飯をスプーンですくってあげていた。

時刻も19時30分と迫って辺りが暗くなって見渡が悪くなっている中・・・その時だ・・・!!

玄関の方でコンコンと鳴り響く音が聞こえた。

俺は、ビックリして、103の窓を覗くのを控えて、興味本位で103のドアを誰が叩いているのか、気になり遠くから回りこんで見る事にした

すると、そこには、真っ黒い純白の長い黒髪をなびかせて、制服の紺と混ざり、なんの飾り気の無い女子の後ろ姿が見えた、俺は今にでも、飛び込んで彼女の髪の匂いを嗅ぎたいぐらいだ!!

そういう事か!!

そういう事だったのか!!

高間リク!!


多分、彼女が、部屋コンコンして、こんしん的に介護している、高間リクを見て、萌えてる的な事が起こってるんだろ!!

「高間くん、高間くん、いますか?」

「はい・・・渡辺さん・・又来てくれたんだ。」

「すいません、お邪魔でしょうか?」

「えっ!?そんな事ないよ。」

「そうですか・・・良かった。」

「うえ上がってよ・・・今、ココアだしてあげるから。」

「うん・・・ありがとうございます・・・」

「お邪魔します・・・咲さん、」

「ゴメン、お母さん、さっき眠ちゃったんだ。」

「そうなんですか・・・」

「気遣わないで良いからさ、遠慮しないで、部屋に上がってよ。」

「うん・・・ありがとう、でも、ご飯作ったらスグ帰りますから・・・」

「ホントいつも有難うマジ助かる、お母さんにも食べやすいご飯別に作ってくれて。」


⇧的!!な事に、どうせなってるんだろう!!

分かるよ、大体、俺の勘は、鋭いからな!!


と思い103の窓の近くで聞き耳を立てていた。すると・・・

高間とリリカちゃんの声が聞こえてきた。


「高間くん、高間くん、いますか?」

「はい・・・渡辺さん・・又来てくれたんだ。」

「すいません、お邪魔でしょうか?」

「えっ!?そんな事ないよ。」

「そうですか・・・良かった。」

「うえ上がってよ・・・今、牛乳だしてあげるから。」

「うん・・・ありがとうございます・・・」

「お邪魔します・・・咲さん、」

「ゴメン、お母さん、さっき眠ちゃったんだ。」

「そうなんですか・・・」

「気遣わないで良いからさ、遠慮しないで、部屋に上がってよ。」

「うん・・・ありがとう、でも、ご飯作ったらスグ帰りますから・・・」

「ホントいつも有難うマジ助かる、お母さんにも食べやすいご飯別に作ってくれて。」


全く俺が、想像していた会話と同じじゃねーか!!

マジか!!

ココアの所だけ、牛乳に替っただけだろ!!

それに、高間のお母さんの名前が咲って言うのも当たってたな、

マジで俺の勘ヤバくね!?


そーっかー、そういう事だったのね。

だから、リリカちゃんは、高間の事・・・

でも、いつから、リリカちゃんは、高間の家にご飯作りに行くようになったんだろう。

いくら勘が鋭い俺でも、それを、想像するぐらいの感性が足りなかった・・・だから、俺は、図々しいにも程がある位の感覚で、103のドアをコンコンした。


「高間くん!!いるかい!?」

「・・・・えっ!?壱野花くん?」

「どうも、失礼するよ!!」

「えっ!?」

「今晩は~~リリカちゃん!!」

「えっ!?壱野花さん!?」

「リリカちゃん僕の名前覚えてくれてたんだね!!うれすぃ~~よ、僕は!!」

「おんなじ・・・・クラスですから・・・・」

「いくら同じクラスでも、うれすぃ~~よ!!」

「壱野花くんも食べていく?渡辺さんが作ったご飯、美味しいんだよ!!渡辺さんの料理!!」

その高間リクの声を聞くなり、頬を赤らめるリリカ

「マジで!!良いの!!リリカちゃん!!」

「良いよね渡辺さん!!渡辺さんの料理ホント美味しいんだよ!!」

また、リリカの頬が赤くなった。

「う・・・うん・・・」


「でも、どうして、急に僕の家にきたの?」

「う~~ん、なんでかな~~?僕の理想の女神さまが呼んでたとでも言おうかな?」

「えっ!?理想の女神さま?何?」

「いやいや、何でも、無いよ、それより、この料理美味しいね!!」

「ね!!美味しいでしょう、渡辺さんが作ったご飯!!」

更に頬が赤らめるのが見られた

「そ・・・そんな事ないですよ。」

「いやいや、おいすぃ~~よ!!僕の舌だけじゃなくて!!今度は、僕の心まで癒してくれないかな?」

「えっ!?」

「いやいや、失敬、ホントに美味しいよリリカちゃん!!」

「あ・・ありがとう・・ございます。」

「いやいや、ところで君達いつから、そういう関係なのかね?」

「えっ!?・・・そ・う・い・う・関係・・・?」


二人の顔が同時に赤くなっていくのが分かった。


「・・・・・・」


「そういう関係って・・・?」と勘付いてるのにも関わらずそういう発言するかね、

「だからさ~~何って言うのかな~~?こういう、家で愛を育む的な事。」

「愛を育むって!?そんな事ないよ!!だって家には、お母さんもいるしさ!!ねぇ、渡辺さん!!」

「・・・・はい・・・ご飯作って帰るだけですよ。」

まだ真っ赤かになっているリリカちゃんの顔が可愛いが逆に可哀想になってくるが俺は攻めこんだ!!

「そうかな~~?ホントにそうなのかな~~?」

「そうだよ。壱野花くん!!渡辺さんは、僕のお母さんの事スゴク心配して、いつも、ご飯作りに来るだけだよ!!」

「へぇ~~。それだけには、見えないけどな~~?」

「そうかな!?それだけだよね!!渡辺さん!!」と

高間が言った言葉に少し残念そうに下唇を噛んだのを見たのは俺だけだろうか・・・?

絶対、リリカちゃんはコイツの事を気にかけてる!!

でも・・・コイツはどうなんだろう?

俺は、それを知りたかった・・・でも、コイツは、ただ、否定するだけだ・・・

そうだ!!

手っ取り早くこうするか!!


「じゃあ俺が今リリカちゃんに愛の告白をしても良いって事だよね!!」


「・・・・・」


「異論は、無いって事だよね!!ホントにコレで俺がリリカちゃんに付き合ってって言ってリリカちゃんが『良いっよ』って言えば、ホントに俺とリリカちゃんは付き合う事になるって事だよね!!するよ!!しちゃうよ!!僕はリリカちゃんに愛の告白を・・・」

「チョット待って!!」

「なんだね、高間くん!?」

顔が赤くなっていく中、人差し指と親指をコネコネし、緊張を解きほぐしながら、高間は、小さな声で呟いた。

「え~~~~っと渡辺さん僕!!僕渡辺さんの事が・・・・」ってマジかよ!!

俺が鎌かけたら高間の返事にリリカちゃんハイって答えちゃったよ!!

マジか!!

はぁ~~~、

マジ納得いかね~~よ、俺の将来の伴侶を、クッソ~~!!

まさか!!あそこで高間の返事にリリカちゃんがOKするなんて思わなかったよ!!

言わなきゃ良かった!!

言わなきゃよかったよ~~クモン式、マジ言わなきゃよかったクモン式!!クモン行っくモン♪クモン行くっくもんって何だよ!!

マジ不覚だ!!

マジ不覚だよ!!


ん~~~!?


呆然と歩道を歩いていると、スマホをしている。ガキを見つけた、

最近多いいよな歩きスマホ、

俺は、スマホ持ってないから、道、歩いてスマホする概念って言うのが良く分からないよ!!

って言いながら携帯を開き結構歩きながらメール打ってて電柱に顔ぶつけそうになった、

危ね~~な~~!!クッソ~~~!!

んっ!?

スマホしてるガキの後ろに何か黒い物体が見えるんだけど?

一体アレは、なんだ・・・!?


すると・・・・その黒いヤツがスマホしてるガキの背中を押そうとするのが見えた!!

まだ、信号は赤で車がブンブンと通っている中、ガキは、スマホしていてそれに、気づかず信号を渡ろうとしていた。

そのガキの方に走って行って、その黒い物体の手をつかんだ・・・!!

すると・・・俺が走ってくるのに気付いてガキは赤信号というのに気付き立ち止まった。


「あぶねーーぞ!!ガキ!!」

「うわ~~~お兄ちゃんごめんなさい!!」と言い泣きながら、まだ、ながらスマホしながら青信号を急いで渡って行った。

『ふぅ~~~危ない危ない』と言う顔をしながら、額の汗を拭き、この場から去ろうとする、その黒い物体は、静かに立ち去ろうとした。

「逃がさね~~~よ!!」と怖い顔をして、そいつの腕を力強く握っているギンに、黒い物体は『自分、自分。』と指指しながら逃げようとしている。

「当たりめーだろ!!オメーしかいねーだろ!!今ココに!!」

「キェィィィィィィィイ!!。」

「何だ!?」

「キェィィィィィィィイ!!。」

「おい!!」

「キェィィィィィィィィィィ!!」

「おい!!お前だよ!!」

「キェィィィィィィィィィィ!!」

「お前日本語喋れないのか?」

「え~~~っとあなたは、私の姿が見えるのですか?」

「喋れるんじゃねーか!!」

「はい、そうですが。」

「じゃあ最初っから喋ろや!!」


「はい・・・・」


「お前人間じゃねーだろ!!」


「えっ!?・・・」

「えっ!!じゃねーよ!!」

「何故それを・・・!?」

「何故それをじゃねーよ!!当たりめーだろ!!そんな毛むくじゃらの球体に足ついてるのが人間な訳ないだろ!!」

「そ・そんな失礼な!!訂正して下さい!!今スグ訂正して下さい、その言葉!!私は、そんな毛むくじゃらで球体に足ついている野蛮人ではありません!!そもそも、そんな毛むくじゃらで球体に足ついている物体ってこの世に存在するのですか!!」

「オメーだよ!!」

「私は、毛むくじゃらが大きっらい何です!!それに胴体が無いって確実に妖怪じゃないですか!!」

「だからお前だよ!!」

「ひっく、ひっく、ひっく(泣き)私は人間になりたいんです!!私は人間になりたいんです!!こんな毛むくじゃらのまがまがしい姿なんて・・・!!下品きわまりない!!」

「おい、お前の種族に失礼だろ!!謝れや!!自分自身に謝れや!!」

「でも・・・魔界の支配者様にこの人間界に行き来したら、人間になれるって言うから・・・」

「そうか・・・それで、お前はもう、人間になったと思ってたんだな・・・」

「それでは、私はこれで・・・」

「逃がさね~~よ!!・・・お前さっき、あのガキ押して、あのガキを車にはねさせようとしただろ!!」

「それは・・・私では、ありません!!それは妖・・・」と言おうとした時、ギンは、素早くモンスターの口をふさいだ。

「おい!!お前!!その言葉を口にするな!!消されるぞレベルファイブに!!ホントにバカか!!良く考えろよ!!今一番、大事な時期なんだぞ!!パクリとか思われたら、信用モンだよ!!」

「ああ、そうですね。じゃあ、それは・・・私では、ありません!!それは!!谷繁の仕業です!!」

「誰だよ!!谷繁って!!」

「知らないんですか!!谷繁を中日の監督兼選手の、あの配給のセンスとチャンスに強い打撃は今もなお健在ですぞ!!」

「知らねーわ!!って言うかさ、マジでふざけてたら、許さないよ僕は!!お前は何故、あのガキを押したんだよ!!」

「最近、日本ってマナーが悪くなったとは思いませんか?」


「はぁ・・・?」


「いや~ね~、この礼儀正しい、礼儀作法の国、このジャパンがですね。最近あまりにも、マナーが悪くなったなと思いまして?歩きスマホとか禁煙の場所でもバンバンタバコ吸ったりするでしょう。ですから、それを正したいと思いまして・・・」

「だからって歩きスマホしてるガキを車で事故らせて殺すって一体どんだけ、凶悪なんだよお前は・・」

「凶悪って・・・死にはしませんよ!!ただ交通事故で腕の一本や二本落とすだけですよ、そしたら、自分のマナーの悪さの状態にきっと気が付くでしょうから。ひっひっひ」

「腕の一本や二本って・・・結構グロイ事言うなお前!!」

「ははは・・・」

「それは、そうだけど、あまりにも非道だよ、お前がやってる事は。」

「でもですね。そうまでしないと、人間って気が付かないでしょ!!自分のやってる事の重大さって言うモノを、自分だったらいいんですよ!!自分だったら・・・例えばコレが他人に害が加わる事になったらどうでしょう?例えば駅の中で歩きスマホや歩き3DSなどをして、気づかづに駅のホームの白線側に歩いていた人を知らずにぶつかって、その人を落としてしまって電車にはねられたりでもしたら・・・」

「それも、そうだな。お前が言ってるのも一理あるな!!」

とウンウンと、うなずいていたら。油断して、アイツは長い足を勢い良く上げて全速疾走で、走って逃げって行き・・・・


何か、宙に浮いてる異次元空間見たいな所にスッポリはまって逃げて行った。

その異空間にスッポリはまる所がメッチャかわいらしかったけど・・・

俺はその異空間に入ろうとしたが・・・何か危険な香りがして、行くかどうか迷った時に、もうその異空間は、消えていた。


一体なんだったんだ?あの奇妙な物体と、この異空間って?


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