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平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第33回「何のハラ?」

作者: 刹那メシ
掲載日:2026/10/27

挿絵(By みてみん)


<次のお便りです。ラジオネーム『午前零時の観測者』さんから。いつもありがとうございます>

「ありがとうございます」

<『アミカナさん、ミカさん、こんばんは』>

<「こんばんは!」>

<『二人で暮らしていて、ここだけは直してほしいと思うところはありますか?』ということですが……>

「これは一個だけ?」

<何? その何個もあるかのような言い方>

「一個なら、ズバリ、酒癖!」

<ああ、それはごめんなさい>

「私がミカだった時、あんなに酒癖悪くなかったと思うんだけど……」

<アミカナが複製されてから、飲まないとやってられないことが多くて……>

「何? その私に原因があるかのような言い方」

<でも、基本家飲みでしょ? 外でそんなに羽目を外してるつもりはないけど……>

「まあ、そうね。っていうか、ミカとは飲みに行ってないから。シオンと飲んだ時にどんなのかは知らない。記憶失くしてるの?」

<……まあ、たまに……>

「ちょっと! ポンコツにも面倒見させてるの?」

<……そう言えば、この間、目が覚めたら、縛られてた……>

「ちょっと待って! それラジオで言っていいやつなの?!」

<大丈夫! そういう怪しい話じゃなくて。服着てたし。あ、うん。確か着てた。で、両手は後ろ手に、両足首も揃えてしっかりと……>

「十分怪しいわ! 一体どういう経緯でそうなったの?!」

<……分かんない。教えてくれないの……>

「こっわ! 何それ?!」

<……だから……私、怖くて……>

「うん。こっちも怖い! ……家飲みもさあ、私いるの前提だよね? お世話させる気満々じゃん!」

<だって、一人だと朝起きれないから>

「それ! それも直して欲しい! 何歳なのよ?! もう十分社会人でしょ?!」

<アミカナは眠らないからいいけど。っていうか、ずっと起きてるなら、起こしてくれてもいいじゃん>

「だらしなさ過ぎ! ミカファンが幻滅するぞ!」

<いないから関係ないわよ>

「いや……多分、いると思うよ。知らんけど……」

<ちょっと! もっと強く否定してよ!……え……いるよね?……>

「とにかく! ファンが欲しいなら、まず断酒することね!」

<……>

「何その、世界の終わりのような顔!」

<……あの、プルタブを開ける時の音が、私の心を癒してくれる、世界にたった一つの希望なのに!……>

「……いや、普通にヤバいから……」

<それはそうと、私もアミカナに直して欲しいこと、言っていい?>

「え? 何? 何かあるの?」

<時々、喉のフィルタの掃除するでしょ?>

「え……うん……」

<あれ、目の前でやらないで>

「ああ……」

<あれ、凄く怖くて! お腹のハッチの比じゃないから。子供だったら泣き叫んでると思う……>

「しょうがないでしょ! そういう構造なんだから」

<だから、私のいないところでやればいいでしょ! 何で見せるの?>

「……いや……怖がるから、面白くて、つい……」

<もう! あれ、時々夢に出てくるの! そのせいで、酒が手放せないの!>

「……私のせいにするな……」

<綺麗な……本当に綺麗な顔なのに……それが……あんなになるなんて……>

「もういいから! ミカにしか見せてないんだから」

<だから私にも見せなくていいって!>

「分かった。断酒したら見せるの止める」

<……ええっ……>

「何その、究極の二択を突き付けられたような顔!」

<……ダメ……選べない……>

「じゃあ、毎朝、起こす時に見せるね」

<止めて! 朝から心臓に悪い! 本当に、胸がギュッてなるのよ!>

「いやなら断酒しなよ!」

<……ねえ、これ、ハラだよね。何か分からないけど、何かのハラ……>

「……泣かなくてもいいと思うけど。じゃあ、曲行きます?」

<……そうだね。紹介してくれる?……>

「では、アミカナ5で、『Die Wahl des Schicksals』、運命の選択」


挿絵(By みてみん)

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