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れんまいっ!  作者: shio
第四話 「夕方の生徒指導室」
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「――おっそーい」


 教室に戻ると、机の上に座っていた舞ちゃんがすぐに声を上げた。

 もうみんな帰ってしまった夕方の教室。橙に染まった色の中で、『四人』はわたしを見て、


「おかえりなさいっ、恋ちゃんっ」と桜ちゃんはわたしに近寄り、

「まったく、遅すぎ! いつまで待たせるの!」と花ちゃんは怒っていて、

「おかえり」と葵ちゃんはそれ以上何も言わず迎えてくれて、

「今日の帰りは、恋のオゴリねー」と舞ちゃんは早速鞄を持ち、机から降りた。

「ごめんね……ただいま」


 待ってくれていたみんなに、わたしは嬉しくて笑った。

 ……笑って、なんだか泣いちゃいそうだった。


「恋ちゃん?」


 ぎゅっと抱きついて、見上げて桜ちゃんが不思議そうに呟いた。

 そんな桜ちゃんを撫でて、


「なんでもない」


 わたしはにこりと微笑む。


「みんな、ありがと」

「いいっていいって。わたし、アイスのダブルがいいなー」

「え?」

「ああ、私、新しいお店知ってる」

「ほんとに! じゃあ、みんなでそこいこう!」

「わたしはトリプルだからね!」

「え? ええ?」


 舞ちゃんに肩を叩かれ、桜ちゃんに引っ張られて教室を出て行く。


「あの、わたし鞄……」

「大丈夫、わたしが持ってるから。鞄の中の財布もばっちり」

「舞ちゃん~~」


 そのままずるずると廊下を引き摺られていく。


 うう……今月のお小遣いが……


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