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「ふふ、わたしは作れないことはないけど、舞と同じで面倒だしね。コンビニのサンドイッチ好きだし」
「葵ちゃんは小学校の給食も嫌そうだったしねー」
「だって、好きな物食べたいじゃない」
「二人は同じ小学校?」
聞いたわたしに、葵さん……葵ちゃんは野菜ジュースを一口してから続ける。
「そう、一年の時から一緒でね。まあ、もう一人いるけど」
「もう一人?」
「うん、そのうち分かるよ」
「??」
「二人も、同じ小学校?」
葵ちゃんの言葉を疑問に思いながら……すぐに来た桜ちゃんの問いかけにわたしはどきっとした。
「ぁ、ううん、違う学校」
「へぇ~、そうなんだぁ。でも、仲がいいよね。わたしと葵ちゃんみたいに」
「うん、まあ……席隣だし、なんか相性が合ったっていうか」
わたしは笑って言葉を濁した。相性が合った、というのは嘘じゃない……のだけど、やっぱり少し胸が痛い。
「そうそう、一目惚れってやつ」
「ええ~! そうなのっ!!」
「もう、舞ちゃんっ!」
「ああ、やっぱりそうなの」
「『やっぱり』ってなに!?」
え、うそ! わたしと舞ちゃんってそういうふうに見られてたの!?
「ふふ、冗談よ」
「え……もー葵ちゃん」
「でも、それくらい仲が良く見えるってこと」
葵ちゃんはくすりと笑う。うー、からかわれてるのかなぁ。
「良かったじゃない、委員長と副委員長。わたしは合ってると思う」
「うんうん、すごくお似合いのカップルだよ~」
「カップルって……それはともかく」
そういえば、二人はわたしを推薦してくれたって舞ちゃんが教えてくれた。
お礼……をいったほうがいいよね。
「あの、桜ちゃんも葵ちゃんもありがとう。わたしに手を上げてくれて」
「ううん。わたしは桜が手を上げたからだし、お礼なら桜に……」
「あ~~! そうそう、わたし恋ちゃんに聞きたいことがあったの!!」
急に桜ちゃんが声を上げる――そして、
桜ちゃんは、続けてわたしにこう問いかけた。




