表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
れんまいっ!  作者: shio
第三話 「わたしたちのグループ」
16/28


「ふわぁ、いい天気~。きもちいいね~」

「……あー、こんなに天気がいいと、ちょっと日焼けするかも」

「も~、屋上にしようって言ったのは葵ちゃんだよぉ」

「まあ、そのほうがいいかなって思ってね」

「?」


 那月さんの言葉に、わたしと舞ちゃんは首をかしげながら……

 ともかくも、屋上に着いたわたしたちは空いた場所にフェンスを背にして四人で座った。

 四月で気持ちのいい陽気といっても、雲一つ無い青空だとやっぱり日差しはけっこう強く感じてしまう。日陰にしようか、とも話がでたんだけど日陰はすでに先客がいて、だから、仕方がなく人がいない入り口から少し離れた場所でお昼にすることにした。 


「宮下さん……恋ちゃんって呼んでもいーい?」

「あ、うん、いいよ」

「じゃあ、わたしもさくらって呼んで。れんちゃんってかわいい名前だよね~。舞ちゃんも舞ちゃんでいい?」

「いいよ、ってもう呼んでるし」

「えへへ~」

「わたしも、あおいでいいよ。二人のことも下で呼ぶし」

「じゃあ、決まり~。これから、上の名前で呼ぶの禁止ねっ」


 舞ちゃんが如月さん……桜ちゃんに「禁止ってなに?」って笑って返しながら、わたしたちはそれぞれの昼食を取り出していく。


「ふわぁ~、恋ちゃんのおべんとかわいいね。自分でつくってるの?」

「うん、中学生になったし、自分で料理もしたいなって」


 ……本当は、お兄ちゃんに作ってあげたいからだけど。それは胸の奥で閉じ込める。


「桜ちゃんのもかわいいよ。色とりどりで綺麗」

「えへへ~、ママがね作ってくれるの。ママのおべんとだーいすき!」


 そんな桜ちゃんとわたしを見て、舞ちゃんが思わず呟く。


「なんか、女子って感じ」

「舞ちゃんも自分で作ればいいのに」

「いいよ、苦手だし面倒だし。買ったほうがおいしいし」

「葵さんは?」

「葵でいいよ」

「え……えっと、じゃあ、葵……ちゃん」


 わたしの言葉に、葵さんはくすりと笑った。わぁ……そういう仕草一つでも大人に見える。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ