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れんまいっ!  作者: shio
第三話 「わたしたちのグループ」
13/28


「――――恋ちゃんって、先生の妹さんだよね?」


 その言葉に、


「――――」


 わたしは息どころか身体も止まって、頭が真っ白になってしまった。



 ――――――――――



 学園生活三日目。

 三日も経つと、なぜだかは分からないけれど大体の「グループ」なんかもできていて、教室での場所なんかも決まってきたりして。

 でも、わたしと舞ちゃんは席が隣だったし、どのグループにも加わらず二人で過ごしていた。といっても、まだ三日しか経っていないのだけれど。


 そんな三日目の朝。


「ねーねー、宮下さんー、和宮さんー」


 おっとりした可愛い声で近づいてきたのは……確か、名前は如月さんだっかな。と、もう一人、那月さんだった。


「えへへ、今日一緒にお昼食べよぉ」

「ぇ、うん……いいよ」

「ありがとぉ~、じゃあ、またお昼にね~」


 そうしてまた、にこにこしながらわたしたちから離れていった。


「…………」


 わたしと舞ちゃんは顔を見合わせる。

 どうして急に、と思ってしまう。わたしは入学してから二人を知ったし、舞ちゃんはというと……わたしを見て軽く首を振った。舞ちゃんもわたしと同じみたい。少しだけ不思議に思ってる。

 急にどうしたんだろう、とか思っちゃうけど……考えすぎなのかな。友達になりたいっていうのに理由なんてないよね。


「そういえば」


 舞ちゃんはふと呟いた。


「昨日の委員長の多数決の時、恋に手を上げてたかな、二人とも」

「え、そうなんだ」

「って、覚えてないの?」

「覚えてないよ。ずっと下を見ていたし……」


 そうなんだ……二人はわたしに手を上げてくれたんだ。

 嬉しいけど、どこか緊張もする。ただ「お昼を一緒に」っていわれただけなのに緊張するっていうのも変だけれど……

 でも、手を上げてくれたってことは、わたしに何かを感じてくれたって事で……なんて、考えすぎかな。


「ま、お昼のお楽しみってことで」

「そうだね」


 舞ちゃんの言葉にわたしも笑って頷いた。

 ちょっとの期待とちょっとの不安。新しい友達ができる時ってそういうものだよね、なんて思ったりもして。

 わたしは、もう少しで教室に来るお兄ちゃんを待つことにした。


 ……って、いけないいけない。先生だよね、委員長として号令しなきゃいけないんだからきちんとしなきゃ。

 わたしは、お兄ちゃんの妹だけど、先生の妹になったらいけないんだから。


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