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れんまいっ!  作者: shio
第二話 「距離間の問題」
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「あ、あの、おに……先生っ!」


 話し合いが終わっての休み時間。教室を出て廊下に居たお兄ちゃん――先生をわたしは呼び止める。


「あの…………」


 だけど……振り向く先生の顔を見ると、急になにもいえなくなって……胸がいっぱいになって……


「なんですか、宮下さん?」


 先生は優しく、『先生』の顔と声でわたしに接してくる。

 でも……でも、それでもわたしは嬉しくて、話せたことが嬉しくて……

 涙が出そうになるのを我慢して……そして、にこりと笑った。


「ごめんなさい。なんでもないです……先生」

「そうですか」

「……やっと、話せたね」


 ……だめ、だめ。こんなに甘えたら……でも、でも……


「…………」


 俯いて呟いたわたしの言葉に、先生――お兄ちゃんは少しだけ困ったように、でも、優しく。


「こんなことをいってはいけませんが――本当のことをいうと」


 小さな声で、わたしにこう伝えてくれた。


「少し、安心したんです」


 ぱっと顔を上げる。視線があったわたしに、お兄ちゃんは微笑んだ。


「委員長、頑張ってくださいね」


 そう伝えて、お兄ちゃんはわたしから離れて歩いていった。


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