表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶対余命宣告  作者: 激アツ冷やし中華
1/1

プロローグ

ーーー人間が最も恐れることは何だ?


ーーー死を迎えること、と考える者が多いようですね。


ーーーならば不老不死になった人間は一体どのような行動を取るのだ?


ーーーそれは…意に沿う答えが出来ないかもしれません。


ーーーこれは驚いた。お前にも知らないことはあるとはな。


ーーー私は事実しかお伝えできません。そのため過去に生まれた者も含んだ

   全人類の死生観についてお伝えし、そこから推測していただくしかないの

   ですが、いかんせん時間がかかります。


ーーー…それを全人類分するためにはどのくらいかかるのだ?


ーーー人類が滅ぶのがいつになるかによりますが、おおよそ528兆7213億…


ーーー長い。人類の感情の難解さは分かったつもりでいたがそれほどまでなのか?


ーーー私が正確に知り得ないことの多くは彼らと貴方に関連しています。


ーーーふっ、なるほどな。だがその難解さや良し。暇つぶしに最適というもの。


ーーー暇つぶし…ですか?


ーーーああ、いい加減ただ漠然と種全体を眺めているのも退屈になってきた。

   故に人間が最も忌避することと渇望することを同時に与えるとどうなるか。

   俄然興味が湧いてきた。


ーーー…貴方の為されることには理解が及びません。


ーーー我の楽しみの追求として試行するだけだ。貴様が分かる必要もない。


ーーー…。


ーーーこれから行われる宣告は人間であれば逃れられない生死という概念からの

   一時的な解脱、そして逃れられない絶対的な死の宣告でもある。

   名付けるとすれば…そうだな。

   

   『絶対余命宣告』とでも言おうか。

   

   さあ、人間よ。面白い見世物を期待しているぞ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ