82話
地下牢で色々考えた結果、私は脱獄することにした。
理由は先程、メイルからテレパシーが聞こえたから。明日の午前0時に、転移魔法を使い、1度メイルの元へいく。
どうやらメイルの周りは特に変化はないみたい。
ー午前0時ー
「メイル!よかったァ!」
私たちは無事に、モベリア王国の表の国の、森林で会うことができた。
なんとそこにはあの時一緒にいた皆がいた。
「魔王様、どうしたんだろうね?」
わたしが事情を話すと、メイルがそう言った。
「実は、あのスティラとかいう者が使った魔法は、記憶だけではなく、事実をねじ曲げる事もできるのです。おそらく、あなたの地位を奪い取るのが目的でしょう。」
ジーナ様は、こういう魔法かも、と私に教えてくれた。
でも、なんでわたしのことを?
だめだ、さっぱり分からん。
「明日死刑になったんだよね?」
ジルデが聞く。
「うん。」
「そのときが勝負だな。」
グルデが言った。
「え?どういうこと?」
「つまり、その場にあの二人は来るだろ?」
「多分?」
「その時に魔王にかかった魔法を解除するんだ。」
「え?どうやって?」
「それはね...。」
そこには、懐かしい顔ぶれが揃っていた。
ひとまず、作戦を練ったあと、私は地下牢へ戻った。
皆が助けてくれると信じて。
ー午前9時ー
私は体力温存の為寝ていたのだが、兵士に叩き起された。
その足で死刑場へ向かう。
うわぁぁぁ。ガチの死刑場じゃん。マンガとかでしか見たことないわ。
ギロチンとか本物初めて見たわ。
それにしても...。
リオとスティラちゃんは手を繋いで私を見ていた。
待ってて、リオ、必ずあなたの記憶、元に戻すから!
「罪人、エーレ・ミカデオンは、我らが魔王様を不快にさせたとして、大罪を犯した。よって死刑に処す。
罪人、何か言うことは?」
「リオ、愛してるよ。」
そう言うと、リオが「はやく殺せ!!」と言うと、いよいよギロチンの下に首を持ってかれた。
「死刑、執行!」
ギロチンがわたしの首を切る直前に、声が聞こえた。
「魔王よ、そなたこそ愛する伴侶を忘れた罪を償うべきでは?」
「来てくれたんだ!」
「もちろんです、創造首、エーレ様。」
そこには、月の一族、光月世界、夕月国、天月姫乃、アナリア、ウォルマ、ジーナ、そしてメニレ、この世界の神が立っていた。




