いじめられていたら王女になりました。80話
少女が絡まれているのを見て、私は咄嗟に、「やめなさい!」少女の前に立っていた。
「あぁん!?ババァには用はねぇんだよ、引っ込んでろ!」
バ、ババァですってぇ!?確かに子どもいるけど、私まだ20代だよ!?
「おい、お前今、ババァって言ったのか?」
リオは怒った様子でどんどん男たちへ近づく。
なんならみんな怒っていた。
メイルなんか今すぐ魔法を発動させそうだ。
みんなで男たちを囲み、睨んだ。
こ、怖い...。
私ですらそう思ったのだから当然男たちもどんどん顔が青くなっていった。
「さっさとここからされ。そして二度とこの子に近づくな。」
「ひ、ひぃぃ!」
男たちはしっぽ巻いて逃げて行った。
「あなた、大丈夫?」
私は赤毛で背が低めの少女にそっと声をかける。
「は、はい、ありがとうございました。」
「あなた、名前は?」
「わ、わたしは、スティラ・アモネ、15歳です。」
「スティラちゃん、素敵な名前!私はなつな、そしてこの人は私の夫のリオダルクよ、よろしくね!」
「これが、エーレ・ミカデオン...。」
スティラはボソッと言った。
「ん?なんか言った?」
「い、いえ、お仲間が多いんですね...。」
「えぇ、あ、紹介するね。」
そうして私はグルデやアニア達を紹介した。
「あの、本当にありがとうごさいました。皆さんのおかげで助かりました。何とお礼すれば...。」
「お礼なんていいよぉ。」
「い、いえ、それでは私の気が収まりませんのでどうか...。」
「この辺りの事も詳しいので、お力になります!」
律儀で偉いなぁ。
「なら、ジーナ・リヨルという者は知っているか?」
「ジーナさん、ですか?えぇ、知ってますよ。」
え、すごい偶然!
「その者の所まで案内してもらえるか?」
「えぇ、いいですよ、早速行きましょうか。」
そうして、スティラちゃんに私たちは道案内をしてもらった。
道中、彼女はたくさんの話を聞かせてくれた、この辺りで美味しいもの、珍しいものなどたくさん。
ほんと、いい子だなぁ。
「着きました。ここにいると思いますよ。私は外にいるので、どうぞ中へ。」
「ありがとう!」
「ジーナ様!お久しぶりです。」
そこには人間の姿になっているジーナ様の姿があった。
「こんな遠い所まで、御足労頂き感謝致します。」
ジーナ様はやっぱり美しいなぁ。
「皆様、おかけください。」
そう言われ、私たちは椅子に腰をかける。
「実は、私もモベリア王国の件が気になり、調査をしていたのです。」
「私たちより先にですか?」
「えぇ。」
「あの、何かわかったことは?」
私がそう聞くと、ジーナ様は「大体の情報は掴めました。」
え!?
ほんとに!?
さすが神様!
「教えていただけますか?」
「犯人は...。」
「私だよ。」
「え?」
全員の視線は同じ所にあった。
「やはりあなたでしたか。」
ジーナ様は怒った顔を見せた。
そう、そこにいるのは、
「スティラ・アモネ。」




