いじめられていたら王女になりました。79話
「モーガン様!フィルデ様!お久しぶりです!」私は立ち上がり頭を下げる。
「マーマ!このひとたちだれー?」
「あなたの家族よ。ルーナ、」
「かぞくー?」
「えぇそうよぉ。私はあなたのお祖母様よ、ルーナ。」
フィルデ様は変わらず笑顔でルーナを抱き上げる。
「キャハハっ!おばあちゃん!」
「こんなにしっかり話せるようになったんだね、やはり、時の流れはすごい。」
モーガン様も笑顔でそう言う。
「クーナ、はじめまして。お祖母様とおじい様ですよー。」
フィルデ様達は私の胸ですやすやと眠っているクーナに挨拶する。
のほほんとした、平和な時間に浸っていたら、リオが「挨拶はその辺にして、本題に入ろう。ルーナ、クーナはセルラに面倒を見てもらう。セルラ、すまないが頼めるか?」
「もちろんです、魔王陛下。」
「ルーナ様、クーナ様、行きますよ。」
セルラはルーナと手を繋ぎ、クーナを抱きながら別室へとうつったのだった。
「天から降りてきた魂を横流しにする者がいる、ということだったな?」
リオは顔を険しくしながら話し出した。
犯人は誰なのか?目的は何なのか?私には皆目検討もつかない。
「実はだな、これは公表してないのだが...。」
モーガン様も顔を険しくして話し出した。
「生まれている子供と、妊婦も次々と姿を消しているのだ。」
「!?」
驚きの言葉に、皆固まった。
「それは、どういう?」
「言葉通り、何人もの子供と妊婦が行方不明になっているんだ。」
一体どういうこと?
「そうか...。ならば早急にカイン帝国に向かわなければ。」
リオはなぜか少し納得したようにそう言う。
「カイン帝国?」
「創母神、ジーナ・リヨルがそこにいるんだ。」
そっか、居場所はもうわかってるんだね。
「モーガン、グルデやその妻達は借りて行くぞ。」
「皆がいいなら構わないよ。どの道私と妻はここから離れる訳にはいかないしね。」
「僕たちは大賛成だよ!久しぶりだしね!」
メイルが元気よく声をあげると、みんなも頷いてくれた。
「では今行こう、モーガン、ルーナ達を頼む。」
「あぁ、気をつけて。」
次に目を開けた時、私たちはカイン帝国に着いていた。
そこは魔界や、モベリア王国とは全く違う異世界のようなところだった。
建物や車など、全て銀でできていた。
銀はカイン帝国の特産品らしくて、他の国ではあまり見かけない物みたいだ。
「さて、これからどうするか...。」
どうにかしてジーナ様を探さないといけない。
私たちはうーん、と悩んでいた。
するとそこに、「やめて、やめてよ!」「いいじゃんよ、ねぇちゃん。俺らと遊ぼうぜ。」「いや、やめて!」
複数の男に絡まれているある少女が目に入った。




