いじめられていたら王女になりました。72話
ー翌日ー
私たちは私の実家に帰宅していた。昨日は疲れて、お母さん達の寝姿をみてから、みんな泥のように眠った。
「ーーゃん。」ん?誰かの声がする。「愛ちゃん!」っ!!ハッと目を覚ました。「朝ごはん出来たわよォ。」その声を聞いて安心した。終わったんだ。あの悪夢のような一日は。
「あの、葉子さん、浩介さん、今日はお休みですよね?」「えぇ。そうよぉ。」私は決心する。「朝ごはんを食べたあと、お話があります。」葉子さん達は疑問を浮かべたような顔をしたが、わかった。と言ってくれた。
今日の朝ごはんは、白米、豚汁、卵焼きだった。寒い朝にはちょうど良い朝ごはんだ。
みんなでいっせいに食べる。それはとても幸せなことなんだと噛み締める。
「それで、お話って?」「わた、わた、わたし、わたし、は、ね、」上手く言葉が出ない。信じてもらえるか分からなくて、言うのを躊躇いそうになる。でも言わなきゃいけない。ううん。自分で言いたい。「し、信じてもらえるか分からないけど、」2人は黙って待ってくれている。「私はね、お母さんとお父さんの子、鈴木なつななの。」ギュッと目を瞑る。信じてくれるだろうか。「あらぁ。なんだそんなこと?」「え?」予想外の返事に、少し驚く。「お父さんと話していたのよ。もしかして?って。」「そ、そうなの?」「当たり前じゃなぁい。自分の子だってぐらい、本当に子供を愛していたら、本能で分かるわよぉ。」「そうだよ、なつな。お前がどこにいようと、何をしていようと、私たちの子という事実は変わらないんだ。」「そっか、そうなんだ。」張り詰めていた心が、柔らかくなるのを感じる。私は本当に愛されているんだ。それだけで充分なんだよね。
そう、私はエーレ・ミカデオンでもあり、『鈴木なつな』なんだ。その事実は誰にも、神様にも、私にも変えられないんだ。
「ありがとう、。お母さん、お父さん、大好きだよ。」「えぇ。私たちもよ。」
その後は何時間か異世界での話をお母さん達に聞かせた。驚きながらも、嬉しそうに聞いてくれた。
「それでね、私、結婚したい人がいるんだ!」「えぇ!?誰なのぉ!?」「け、結婚なんてまだ早いぞ!」「相手はね、」「ただいまー。」「リオだよ!」




