いじめられていたら王女になりました。七話
「さぁ、いってらっしゃい!」ミナちゃんは悪魔のような甘い微笑みで私を見送る。とほほ。私は涙目になりながら王宮の外へ出た。「キャー!なつな様よ!」「なつな様、なんてお綺麗な方だ。」すると私のそばにモーガン様が来て、「皆の者、紹介しよう。こちらは我が国、モべリア王国に降臨なさったコリュウセイジン混流星人鈴木なつな殿だ。これからよろしく頼もう。ではここでなつな殿に挨拶をしてもらおう」「え、わ、私ですか?」「そうだ。」えぇぇぇぇぇぇ!い、いきなり!?な、何を話せば?私があたふたしていると声が聞こえる。「なつな、なつな、聞こえる?」「え!?だ、誰!?」「僕だよ、メイル!なつなって歌える?」「い、いきなりなんですか?な、なんで頭に声が!?」「後で説明するから!」「歌、ですか、自信はないですけど好きです。」「じゃあ今の気持ちを歌にして!」「え!?」ブツッ。メイル様の声が聞こえなくなった。歌、歌か。私の、今の気持ち。なんだろう、嬉しくて悲しくて切なくてありがとうって泣きたくって。「♪♪♪ラララー」私は歌う。全力で「あの日私は悲しみにくれたー何もない自分が嫌だったーそんな私、そんな世界から逃げたくてー終わりを告げたくてー命を絶ったーだけどそれはおわりじゃなかったーそれは新しい始まりだったーそして私は逃げた事を少し後悔したーあの世界にもこの世界のような人達がいたかもしれなかったからーそしてあの世界の家族には酷いことをしたのだとー今更気づいたーでも後悔よりもー嬉しさの方が勝ったーこんな私でも受け入れてくれる人がーたくさんいることに気づいたからー本当に嬉しかったー私にはーこの世界の方々にどんな恩返しができるかーわからないーでもー必ずこの恩は返しますーそれまではーどうかーどうかー私のようには死なないでくださいー私のようなー人はー絶対にー増やしてはーいけないのですーどうかどうか願うのは一つだけーこの世界に永遠の愛と祝福と幸福をそして私から感謝をーありがとうー」私は歌いながら泣いていた。国民も泣きながら静かに聞いていてくれた。するとビーガン様が私の隣にきて「皆の者!なつな様に敬礼!!」すると国民全員「なつな様!ありがとうございます!!」「こ、こちらこそ!これから、よろしくお願いしますね!!この世界に永遠の愛と祝福と幸福を!!」その言葉で国中が歓喜に溢れた。
ー次の日ー
私は昼食を食べながら新聞を読んでいた。「”女神のようななつな様がいればこの世界は安心”か、」新聞にはそう書いてあった。それに”あの美声を超えられる者はいない”だとか、”あのお姿を見にほかの国から何千万人が引っ越しにくるかわからない”とか、ちょっとそれ本当なの?という感じの記事まで書いてあった。「いいすぎだと思うけどなぁ」そう言ってたら、コンコンとノックする音が聞こえた。私が「どうぞ」と言うと「失礼いたします。」「え、ビーガン様!?どうしたのですか?」「国王様からお聞きになっておりませんか?」「え?」「聞いておられてないようですね、改めまして、私、本日よりなつな様専属の護衛騎士に任命されました、ビーガン・ケルトでございます。どうぞよろしくお願いいたします」「えぇぇぇぇぇぇ!?護衛騎士!?」




