いじめられていたら王女になりました。68話
「よぉし!なつな達のとこ行こうか!!」「そうだね、メイル、行こう!」そう言ってメイル達はなつな達のところへ向かう。
ーその頃ー
「あら、全員の気が消えましたね。」天月はちっ、と舌打ちをし、「全く役に立ちませんわね。ですが、私があなたがたを殺した後、お仲間をたっぷりと拷問にかけてから殺しましょう。今から楽しみですわね。ふふっ。」不気味な笑顔で天月は語った。「だって、、、」「リオ!しっかりして!リオ!」「1人は消えたのですからね。」
私はリオを膝にのせながら声をかけ続ける。リオは今、生死をさまよっている。なぜなら、「いくら声をかけたって無駄なことですよ。エーレ・ミカデオン。私の王を殺す魔法はその一族の王を殺す魔法。魔王も対象ですわ。」「安心なさい、その方が死んだらすぐにあなたも一緒に逝かせてあげますわ。」悦に浸いながら天月は饒舌に言う。「その方が死ぬまであと10分といったところですわ。あの世で会う約束をなさっては?」「そんな、リオ!リオ!」
そう呼びかけ続けても何の反応もない。ほんとに、本当に死んでしまうの?こうなったのも全部私のせい。なのに何で何もできないの?このまま私はまた誰かを不幸にするの?彼は何もしていないじゃない。
そうだ。聖女の力を使えるはず、そうしたら、目を覚ますかも!。だが力を発動させようにも、何故かできない。どうして!?どうしてなの!?すると近くにいた一条楓から声が聞こえた。「リオダルク・シェインが倒れたから、私はまた堕天使の魔法が使えるんだよね!だから今、なつなから聖女の力を奪ったんだー」「そんな、なんでこんな時に、」私たちが会話していると、天月は「そこの犬は、一条楓、いえ、ルーク・アノウェね。余計なことをしましたのね!!」天月はツカツカと一条楓へ迫る。そして彼女の首を持ち上げ、「眠りなさい。」と言って眠らせた。「余計な者は消えましたの。さぁ、思う存分声をかけなさいな。もっとも、無駄ですが。」私は再びリオへ視線を戻す。「死なないで、リオ、お願い、お願い。」一条楓は眠らされただけなのだが、堕天使の魔法は持続しているため、聖女の魔法は使えない。刻一刻と時間は迫る。「ねぇ、またあの頃みたいになろうよ。また猫城いったりしようよ。私のお母さん達にも紹介したいんだよ。お願い。目を覚ましてよ。まだ話したいこと、言いたいこと、たくさんあるんだよ。魔界だってもっと色んな所があるんでしょ?見せてよ。お願い、お願い。」私は涙を流す。すると突然、私の涙が綺麗な青色に変わる。「まさ、か、」そう言ったのは天月だった。




