いじめられていたら王女になりました。65話
愛教魔法をかけられながら、夜月は言う。「俺は、愛なんて知らなくていいんだ。知らないまま、生きてきたんだ。」ミナが言う。「あなた、誰かに愛されたことないのね。だから愛が理解できないのね。」「もしかしたらあなたは、誰かに愛されたかったのかもしれない。」「俺が、誰かに愛されたい?そんなことはない!」「気づいてないのね。あなたは確かに愛を求めているよ。それが誰なのか、私たちには分からないけれど。」「ざ、戯言を言うな!」「愛情っていうのは、知らない間に芽生えているものなの。だからあなたも知らない間に誰かを愛しているのかもね。だから、この魔法も使うわ。あなたが誰かに愛されるように、愛を理解できるように。」そう言い、ミナも愛ある転生魔法を夜月にかけた。すると夜月の姿は赤子に変わり、産声をあげた。ミナはその赤子を抱きながら、「きっと、誰かが愛してくれるよ。また会おうね。」「ルオン、私たち、もう魔力が残ってないの。だから、こうするしかないの。ごめんね。」ルオンは涙を流しながら、「だ、ダメだよそんなの!魔力なら私のをあげるから!」「ううん、これは、お別れではないの。」「え?」「また、会えるよ。」「ビーガン、約束、果たそうね。」「そうだね、ミナ。」チュッ。2人は口付けを交わしながら抱き合う。そして、|死後転生魔法を発動。これは魂を浄化し、前世の記憶をもったまま生まれ変わる魔法。
しばらくたつと、2人の体はキラキラと光ってやがて赤子に変わった。「なるほど、これなら会えるね!」ルオンはそう言った。赤子は元気よく産声をあげている。「ルオン、またよろしくね!」そう赤子からテレパシーが送られてきた。「よーし!これからは私が2人、いや3人を育てよう!」「いや、その必要はない。」!?夜月の声がした。よく見ると1人の赤子が喋っている。「あなたはもう喋れるのね?」「あぁ、なぜだかは分からぬがな。ただお前に『愛』を教えてもらうのは悪くない。その礼として、お前らの味方になってやろう。おそらく光月は討たれた。そして残るは2人、だ。どうだ?悪い話ではないだろう?この体でも魔法は使えるようだからな。加勢してやろう。」「ならまぁ、お言葉に甘えようかな。でもまずは、」
ルオンは魔法で3つ子ようのベビーカーをつくった。「これに乗ってもらおうかな。」3人はベビーカーに乗せられた。「うむ、自分で歩く必要がないのだな。悪くない。」「ふふっ。なら良かった。まぁまだあなたを完全には許してないけど、これからの活躍で考えるよ。愛しの我が子だからね。」「さぁ!上へ行っくよー!!」ルオンは笑顔で元気よく走り出した。ベビーカーをおしながら。




