いじめられていたら王女になりました。64話
「ちょっとあんた!この2人に何をしたの!?」ルオンはそう聞いた。「お前にも見物させてやろう。特等席でな。」夜月はルオンを魔法で拘束し、夜月の隣に立たせた。「お前達2人には愛の鎖という魔法をかけた。その鎖はどちらか1人が死ぬまで解けない。更には時間が経つにつれお互いの事を憎み合うだろう。さぁ教えてもらおう。お前達の『愛』というものを!!」「2人とも絶対に殺しあっちゃダメ!」ルオンはそう叫ぶが2人には届かない。「ミナ、、」「ビーガン、、」2人は憎悪の視線を向け合う。「ミナァァー!!」ビーガンは叫びながら剣をミナに向けた。それをミナはシールドを作り防ぐ。ミナは血走った目で「ビーガン!!」攻撃魔法を発動する。だがビーガンもまたシールドで防ぐ。2人は間合いを詰める。「さぁ、そろそろクライマックスだな。どちらが死ぬのか、楽しみだな。」「あ、あんたね!あの2人にかけた魔法、今すぐ解除しなさい!あの2人は、前世から繋がっているのよ!それなのにこんなに酷いこと、絶対に許さないわよ!!」ルオンがそう言った瞬間、グサッ!!そんな音がしてルオンは視線を2人に戻す。「ま、さ、か。?」「え、ビー、ガ、ン?」ミナは倒れそうになりながら言った。「あ、あなたこそ、な、んで、ミ、ナまで?」ビーガンも倒れそうになりながら言った。そう、2人は相手にではなく、自分の体に刃物を刺したのだ。「なぜだ、なぜ相手ではなく自分を?」夜月は意味がわからないという風に少し驚いている。「あ、あなた、だ、誰かを愛したことない、でしょ?」ミナは血を吐きながら言う。「『愛』っていうのはね、自分を思うこと、誰かを思うこと、そして、自分の命より大事な誰かを思うことなの。自分より幸せになってほしいって思う事でもあるの。その誰かを守れるなら、私は自分の命なんかいらない!そう、思ってるよ。」ミナは泣きながら言う。「私も、そう思います。私は誰かを守れるなら、ミナを守れるなら、そう思い、騎士になりました。そのためなら命なんてなんの価値もない。ただ心の中に存在しているだけの物です。誰かを守れるなら、この命捧げる覚悟です。だから、捧げようとしたのですが、まさかミナも同じ事をするとは、これはもう、運命ですね。」ミナとビーガン、2人は倒れながら手を繋ぐ。「約束、果たせるね、ビーガン。共に死のうって約束。」「そうですね。ミナ。」「少し、眠くなってきましたね。もう、永遠に眠れそうです。」「ですが、その前に、夜月神、あなたも共に逝ってもらいますよ。」そうビーガンは言い、最後の力を振り絞り、愛教魔法をかけた。愛を知らない、夜月に愛を教えるための魔法。




