いじめられていたら王女になりました。61話
「蟻のように踏み潰されて死ぬ?俺たちが?面白ぇこと言うじゃねぇか。そんな事を言うやつは初めてだぜ。ほら、かかってこいよ。お前の言う『下等な種族』に倒されちまうぜ?」「そのような挑発に私がのるとでも?おかしな話ですわ。私の言う『下等な種族』とは、何も弱い種族というわけではないんですの。」光月は憎悪がこもった顔をした。「神以下の種族のこと全てを言うのです。それなのになぜ『下等な種族』の教師をしているのか分かりますこと?」「さぁ。それは僕も聞いてみたかったんですよ。」「それなら教えてさしあげますわ。もっとも、そんな大した理由ではありませんが。どうやってこの世界を壊すか、愚かにも未来を語る若者達を観察しながら考えるためですの。」「他の教師のことはどう思ってるんだ?」「忌々しい。早く死ね。そう思ってますわ。私に気安く話しかけてくる人間なんて、臭いですしね。」「その壊すってのはどういう意味だ?」「はぁ。これだから『下等な種族』は。まだまだ知恵が足りない。少しは自分たちでお考えになっては?」「そうか、じゃあ、お前を倒して、その後に吐かせてやるよ!」「不可能なことだと分からないなんて。バカですわねぇ。」グルデは銃の威力を75パーセントまであげ、足を狙い撃つ。光月はお見通しのように避ける。避けた先の頭の上にはジルデが飛んでいた。ジルデの魔剣はグルデの銃と同様、魔法で出来ている。刃の硬さも長さも自在に調整できる。さらにグルデと違うのが、何本にも分けて増えるというところだ。今は小さい魔剣を5本持っている。ジルデは上から光月の腹を狙う。だがやはり光月はお見通しでよける、が、その避けた先で光月は倒れる。ジルデが背中を刺し、グルデが手のひらを銃で撃ったのだ。さすがにそれは予測出来なかったのだろう。「さぁさっさと立ち上がれ!まだいけるんだろう?」「『下等な種族』がこの私に傷をつけるなど!許せませんわね!月の下で暮らす野蛮な種族のくせに!もう容赦しませんわ!私も本気を出しますわ。喜びなさい!とっておきの魔法を使ってあげますわ!
この魔法を使ったのは過去に1度だけ。その者は死にましたの。覚悟なさい!月影放射!!」光月が放った魔法の威力は凄まじく、炎が辺りを覆い尽くす。常人ならとっくに焼死していることだろう。だが、「まじぃな。」「そうだね、兄さん。」どんどん人影が見えてくる。見えたのは2人の男が立っていて、さらに、翼のようなものが見えてきた。「ま、さ、か、」光月はガクガク震えているのをあらわにする。「まさか、あの?」「俺たちに炎属性の魔法をしかけるとは。」「バカなんですよ。きっと。」「そうとしか思えねぇな。こんなバカは初めてだぜ。」「ま、さ、か、閻魔炎竜の、兄弟?」グルデは笑いながら「そんな名前だったなぁ!」「俺たちの」「僕たちの」「前世はドラゴンだよ。」




