いじめられていたら王女になりました。53話
「はい、役所での手続きはこれで終わりです。あとは友羽高校でお願いします。」役所の担当の人はそう言った。良かった。身分証を偽造したのバレなかった!。「さぁ、今から友羽高校に行くわよぉ。」「はい。」すごくドキドキする。学校の人に私の正体がバレたらと思うと怖い。一応言っとくと、私の猫耳やしっぽなどはこの世界に来る時にジーナ様に消してもらった。顔とかはそのままだから最初母や父にバレないか本当に不安だった。「大丈夫、だよね?」小さく呟く。「ん?愛ちゃん、何か言った?」「い、いえ、何でもないです。」「そう。」役所から友羽高校までは車で10分程度で着いた。職員玄関のインターホンを鳴らすと、女の先生が鍵を開けてくれた。そしてある教室まで案内された。「役所から連絡はもらってます。まずはようこそ!友羽高校へ。私は月乃愛さん、リオダルク・シェインさん、グルデ・モベリアさん、ミナ・ジェルイさん、ライザ・リヨルさん、エルザさんの担任の光月世界よ。よろしくね。そして彼は、」光月先生は隣にいる、男の先生を指す。「俺はジルデ・モベリア、メイル、レイル、ビーガン・ケルト、ルオン・レーゲの担任の夜月神だ。」「よろしくお願いしますね。」ルオンはそう言った。「ところで、先程から気になってるのですが、鈴木葉子さんって、なつなさんのお母様ですよね?」光月先生が聞く。「はい。なぜわかったのですか?娘がこの高校にいた時、あなたはいませんでしたよね?」「そうですね、資料でみていて、名前を見た瞬間ピンときまして。」「なるほど、そうなんですね。」今度は夜月先生が聞く。「戸籍も名字もみんな違うみたいですが、葉子さんはこの生徒達とどういう関係なんですか?」「そうですねぇ。今は保護者、ですかねぇ。何か問題が?」「いえ特に。」「制服はどうしますか?前の学校のがあるならそれでもかまいませんが。」「大丈夫!僕達自分で用意できるからさ!」「いつまでに用意できそう?メイル。」「明日には完成してると思うよ!」「そんなすぐに用意できるの?メイル君。」光月先生は不思議そうに聞く。「もっちろん!そんなの朝飯前だよ!」「すごい子ね、メイル君は。」「じゃあ明日から通うということでいいか?」夜月先生が聞いてきた。「もちろんです。ちなみに、クラス名は?」「私のクラスが3年B組よ。」「俺のクラスが3年A組だ。明日は教室前で待っててくれ。生徒達に君たちを紹介する。」「ありがとうございます。」「話は以上でおわりですね。お気を付けてお帰りください。」「はい!」明日から学校か。怖いな。でも大丈夫、だって私には皆がいるから。愛する人達がいるから。きっと大丈夫。今は前を向いて歩こう。明日という未来を悔いのないように。




