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いじめられていたら王女になりました。50話

「あらぁ。何かしら?」「さっき、『死んだ娘』って言ってましたよね?それ、詳しく聞いても良いですか?」「いいわよ。でも、ご飯が冷めちゃうから、食べ終えてからね。それに彼らは腹ぺこみたいよ。」「お腹すいたよなつ、あ、愛ー!」メイルはうっかり私の本名を言いそうになった。メイルめー!「さぁ、いただきましょう。」「はい。いただきます!」久しぶりの母の手料理。やっぱり味も変わっていない。それにどれも私の好物だった。「葉子さん!これ美味しいね!」メイルははしゃぎながら食べる。「あらぁ。お口に合ってよかったわ。」


食事が終わり、お茶を飲みながら母は先程のことについて話してくれた。「娘が死んだ話についてだったわね。あれは少し前のこと。家事をしていたら、警察から連絡があったの。それは娘が死んだという報せ。娘は電車の前に飛び出したの。でも不可解な事に、いくら探しても遺体は見つからなかった。そして駅の防犯カメラを確認したら、娘の体は電車の前に飛び出した瞬間、キラキラと光ってやがてその光は消えた。それから、娘は学校で酷いいじめにあっていたと学校から報告があったのよ。それを苦に自殺したんだって思ったわ。悔しかったし、悲しかった。いじめられているのに気づけなかった。守ってあげられなかった。私達はあの子に何もしてあげられなかった。私達もあの子に会いたくて、謝りたくて、何度も死のうとした。今日だって、死に場所を探しながら歩いていたわ。そしたら、娘にそっくりな女の子に会った。運命だと思った。今度こそ、この子だけでも守りたいと思ったわ。じゃないとあの子に顔向けできない。」母の声は震えていた。でも違う。今の私は守られたいんじゃない。皆を守ってあげたいんだよ。

何もしてあげられなかった?そうじゃないよ。お母さんもお父さんも私にたくさんの愛情をくれた。私にはそれだけで充分なんだよ。それに謝るのは私の方だ。何もできないで死んでしまったのだから。母は自分の無力さに泣き崩れた。それを私が抱く。「大丈夫だよ。葉子さん。いずれまた会えるよ。」「え?」母は驚くが私は何も言葉を返さない。返すのは正体を明かす時だと思うから。「葉子さん、浩介さん、お願いがあります。1つは私たちをしばらくここへおいてほしいんです。もう1つは、私達を友羽高校に編入できるよう、手続きしてほしいんです。ダメですか?」母と父は驚いて顔を合わせて、頷き、「いいわよぉ。」「いいぞ」「ありがとうございます!」「ふふっ。もう遅いし、今日は寝ましょうねぇ。」「はい!」久しぶりに実家で寝た私は、とても気持ちよく寝れたのだった。

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