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いじめられていたら王女になりました。36話

晩餐室は日本の学校の体育館よりもはるかに広く、侍従達が何十人も立っていた。猫耳を生やしている方たちもたくさんいた。皆私に跪き、「お待ちしておりました。なつな様。」すると1人の男性が1番前に来て、「私がこちらのお城の執事長でございます。」そしてもう1人の女性も来て、「私はこちらのお城のメイド長でございます。どうぞよろしくお願いいたします。」「なつな・鈴木です!これからよろしくお願いします。」私が挨拶をすると、席に座っていたメイルが「なつなー!挨拶はその辺にして夕飯食べようよ!」と言うので侍従達皆が「お食事をお持ちいたします。お待ちください。」そう言い、退室して行った。するとグルデ様が「遅かったが、何をしていたんだ?」「あ、僕もそれ気になる!」メイルが言った。「えっと、リオに城を案内してもらってました。ミナちゃんも一緒に。」「なるほど、広かったでしょう?」ジルデ様が言う。「そうですね、とても広かったです。」するとレイル様が「ところでさっき気になったんだけど、魔王のこと、リオって呼ぶようになったんだね?」「は、はい!」するとジルデ様が「そろそろ僕たちにも敬語無しで話しませんか?」「え?」「俺もそう思う。家族なんだからよ。」グルデ様は頭をガシガシかいてそう言った。「たしかにー!僕とかミナ以外には敬語使ってるよね。なつなは。」「け、敬語じゃなくても大丈夫ですか?」「もちろんですよ。あなたは私たちの恋人、という事になっているのですから。まぁ、それがなくても全然普通に話してくれた方がありがたいですね。」レイル様がそう言った。「じ、じゃあ、これからは呼び捨てとかでも大丈夫なんですか?」3人とも声をそろえて「もちろん。」そう言われたので「わかったよ。グルデ、ジルデ、レイル!」私はニコッとしながら言った。そんなこんなで夕食が届いた。表の世界となんら変わらない料理が出てきた。どれもとても美味しい。

食べ終わると皆それぞれの部屋に戻って行った。リオも仕事があるからと、執務室へ向かった。実はここ数日仕事がいっぱいいっぱいだったらしいのだが、彼は無理をして表のモベリア王国に来ていたらしい。今日も仕事が山積みだったらしいのだが、1日中一緒にいてくれたのだ。さすがに夜は仕事をするらしい。本当にリオには頭が上がらない。明日も無理をして私とミナちゃんをある場所に連れていくというのだ。どこに行くのかは聞いても教えてくれなかった。「ほんと、どこに行く気なんだろ?」その疑問を胸に、私は眠った。

ー翌日ー

「今日はミナとなつなと、もう1人の女性である場所へ行ってくる。お前らは好きに過ごしていてくれ。」リオはグルデ達にそう伝える。「わかった。」話終えると「3人とも、行くぞ。」「はい!」私たちは出発した。

「ねぇねぇ!心配だから僕達もこっそり着いてこうよ!」「単に気になるだけだろ?まぁ俺もだがな。」

ー数時間後ー

私たちは2時間ほど歩いて、ある湖に連れて行かれた。「つ、疲れたぁ!」私を含め女性陣3人はすっかり疲れてしまった。「ていうかリオの転移魔法(ゲート)で一瞬で行けたんじゃ?」「申し訳ないが、これから魔法を使うから、魔力は残して起きたかったんだ。」「魔法、ですか?」ミナちゃんが疑問を浮かべる。リオは悲しそうな顔で「そうだ。」とだけ言った。

「なつな、ミナ、2人には魔法を使う。ここでしか使えない魔法だ。」「ここ、一体どこなの?」「記憶の湖だ。」「記憶の、湖?」「あぁ。まずはこれに着替えてくれ。」そう言われ渡されたのは普通の水着だった。私たちは着替えた。するとリオは湖に魔法陣を描き、「湖に入ってくれ。まずはなつなから。」「?はい。」私は湖に入った。「これからなつなには本来の姿と、前前世の記憶をこの間より更に思い出してもらう。おそらく、なつなには辛いことだと思うが、耐えてくれ。」本来の姿?記憶?どういうこと?私は訳が分からないまま、湖に入った。

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