いじめられていたら王女になりました。34話
「た、たしかに1番いい部屋だけど、まさか、まさか!」私はゴクリと息を飲む。「なに、そんなに緊張することはない。」「そ、そりゃ緊張しますよ!だって、、、リオと同じ部屋なんてぇ!!!」そう、私は1番いい部屋、つまりモベリア王国の裏の国王、そして魔王と呼ばれる、リオと同じ部屋なのだ。
や、やっぱり別の部屋がいいよぉ。なので私はお願いしてみる。「で、でもリオだって私と一緒だとよく寝れないでしょ?ほら、睡眠にも良くないし。ね?だから別の部屋で、、」それっぽいセリフを言う。お、お互いによくないし、ましてや異性だしね!これでリオも納得するだろうと思っていたのだが、私の考えは当たらなかった。彼は首を傾げ、「何を言っている?一緒に寝ても良いと言ったのはなつなじゃないか。」、、、しばらく沈黙が続く。そ、そういえば言ったな。私。、、、、、いや、だってまさか本気だとは思わなかったんですけど!?するとリオは私の心の内を覗いたみたいに、「本気だとは思わなかった、か?」リオは少し笑いながら言った。「そ、そりゃそうですよ!」「でも言ったじゃないか、『本気』だと。」、、、。また沈黙が流れる。、、、いや、たしかに言ってたな。からかわれてるだけだと思っていたんだけどね。いやいや、でも、私は部屋を見渡す。今私がいるのはベッドの上。どこをどうみてもベッドは1つしかない。てことは?そう考えると答えは1つ。つまりそういうこと。、、、いやどういうこと!?私が1人で混乱しているとリオは堪えられないようで、クツクツと笑い出す。「な、何がおかしいのですか!?」「いや、なつなの考えていることが面白くてな。」考えていること?なんでそんなことが分かるの?「なつな、お前が今考えていた事はおそらく他の者の頭にも伝わってるぞ?」ん!?と、ということは、、、。「も、もしかして!?」リオはこくりと頷き、「気づかない間にテレパシーを使ってたみたいだぞ、無自覚でな。」そ、そんな!わ、私の不純な考えが皆に伝わってる!?「そ、そんな、私のバカァァァァ!」「というのは冗談だ。」「えぇ!?」「なつなが考えていた事は私にしか伝わっていない。安心してくれ。」私はまた頬をプクッと膨らませ、「リオー!!!またやったなー!!」またからかわれるなんて!リオを追いかけまわす。彼はずっと笑っていた。幸せそうに。するといきなり、コンコン、とドアをノックする音が聞こえた。リオが返事をすると、そこには、ある女性が立っていた。猫耳の、女性だった。




