いじめられていたら王女になりました。31話
「な、なぜ私を?」「なつなに民が会いたがっていてな。特に猫族がな。まぁ、行くも行かぬもお前に任せる。どうしたい?」「魔界って、どんな所なんですか?」私は疑問をうかべる。「こことそんなに変わりはない。強いて言うなら、ここよりは魔法が進化しているぐらいだな。」魔法が進化している、か。私はこの前の自分の無力さを思い出した。皆が死にそうになりながら戦ってくれたのに、私は何も出来なかった。それどころか、諦めようとしていた。幸いリオが来てくれたから良かったものの。あんな思いはもう二度としたくない。だから「魔界に行って、もっと魔法を勉強する事は出来ますか?」彼は一瞬驚いたが「なつなが望むならいくらでも。」「じ、じゃあ」「ちょっと待ったァー!」後ろから声がした。振り向くとそこにはメイルがいて他にもグルデ様、ジルデ様、レイル様、ビーガン様、ミナちゃんがいた。「僕達も魔界に行って修行がしたい!」「いいだろう。」えー!リオ、そんな簡単に決めちゃっていいの!?も、もっと考えてもいいんじゃ?「元々メイル達も連れていく予定だったからな。」そ、そっか、ちゃんと考えてくれてたんだね。「やったー!じゃあ準備してくるから、2時間後にここで集合だぁー!」2、2時間後ー!?メイルたちは走って見えなくなってしまった。ガタッ私も席を立ち、「リオ、私も準備して参ります!」「その必要はないよ、なつなちゃん!」「え?」「もうなつなちゃんの荷物は魔界に送られてるから、そうですよね?魔王、リオダルク様?」「あぁ、先程魔界の魔王城の一室に荷物だけ転移させた。」て、てことは、「み、見たんですか?いえ、見たんですよね?」「何をだ?」私は顔を赤くし、「し、し、下着を、、、。」「あぁ、でも安心しろ。興味はない。」「リオの変態!」くくっとリオは笑う。「もう、からかっちゃダメですよ、リオダルク様!安心して、なつなちゃん!今のはリオダルク様のご冗談だから。なつなちゃんの荷物は全部私が旅行カバンに入れたの。リオダルク様はそれを転移させただけ。」「リオー!!」なつなはプンスカ怒る。こんな光景、久しぶりだな。リオダルクはそう思った。リオダルクはかつてのことを思い出した。よくなつなをからかっていた事。そして今みたいに頬を膨らませながら怒るなつなのこと。幸せだったなぁ。そんな事を思っていた。「なつな、」「なんです?(怒)」まだ怒っているのか。かわいいやつだ。もっとからかいたくなるではないか。「魔王城に着いたら一緒に寝るか?」




