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いじめられていたら王女になりました。二十九話

「それに魔王は決められた相手としか愛し合う事はできない。だが、それでなつなを縛るつもりはない。お前が他の誰かを愛するのなら、死ぬより辛いが我慢してみせる。だがどうか、記憶を取り戻してほしい。」彼はお願いだと言った。「ど、どうやるんですか?」「記憶を復活させる魔法、そして俺が生み出した魔法、記憶復活魔法(ネーメル)を発動させる。大丈夫、苦しくはないから。」記憶を復活、か、それって猫族の時の記憶も復活するのかな。怖いけど、知りたい、私自身のことを。私は覚悟を決めた。「お願いします。」リオダルク様はフッと笑って、ありがとう、と言った。彼は私の額に手を置き、記憶復活魔法(ネーメル)を発動した。次第に意識が遠のく。徐々に記憶が戻ってくる。まず最初に、私の猫族の時の姿。尻尾が生えた人間のような姿だった。猫族としての日々。そして1番大事なリオダルク様と愛し合った日々。彼は毎日私に愛してると、口づけをしてくれていた。私も彼に世界で1番あなたが好き。と口づけを返していた。そんな甘々な日々から一転し、私は犬族の女王にナイフで殺された。理由は嫉妬。そして私は普通の人間として、いじめられながら生きて、死んだ。「、、つな、、なつな。起きてくれ。」目を覚ますとそこにはリオダルク様がいた。「思い出したか?」「はい、全部。」彼は良かったと安堵したようだ。そして、「記憶を取り戻したばかりのお前にこんな事を言うのは変かもしれないが、、」彼は優しい顔で、「愛してる。俺の、恋人、なつな。お前がどこにいようと、何をしようと、愛してる。」そう言い、彼は口づけをした。なんだろう、この感覚。懐かしいような、恋しいような。不思議な感覚。私はこの人を、愛して、いるんだろう。今の私はまだ『愛』を完全には理解できない。だから、もっと知りたい。この国のこと、皆のこと、そして、私が愛していた、この優しい魔王様のこと。そして同時に、私は皆から色んなものをもらった。だから、私も皆に与えたい。幸せを。魔王様に愛してもらった、この3500年を無駄にはしない。そう固く心に誓う。大丈夫、何が起ころうと、皆がそばにいるから。私はまたいつもの日常に戻る。何気ない、平和な日常に。愛を無駄にしないように。そう思うと、グルデ様、ジルデ様、レイル様も戻ってきて、メイル達から「なつな!俺(僕)達もなつなのこと、大好きだよ(ぞ)!」みんながそう言うと、リオダルク様も、「もう、絶対にこの手は離さない。何度でも言う。なつなのことを世界で1番愛してる。」ここにいる誰よりも俺が1番愛してる、と彼は呟いた。「僕が1番なつなのことを愛してるよ!(怒)」とメイルがプンスカする。ふふっと私は笑う。「皆様、お食事のご用意が出来ましたよ!」ミナちゃんが言った。「さぁ!食べましょう!」私たちは席に着く。私の隣を皆争う。私も『愛』を理解できるといいな。今日も私は世界一幸せです!

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― 新着の感想 ―
[一言] 好きなことばかりして、やるべきことから目をそらす人間って嫌いなんですよ。あなたみたいな。
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