いじめられていたら王女になりました。二十七話
「メイルに用があるのだろう?」「は、はい!メイル、私が分かるか?」「もちろん、その顔、1日も忘れたことはなかったよ。だけどなぜあなたがここに?」「私も記憶を持ったまま転生する事になったんだ。だがモベリア王国に戻る訳にはいかなかった。私は殺戮者だったからな。」「そう、だろうね。だからビルゲー王国の国王になったの?何のために?」「お前に、会うためだ。」「ていうかさ、ずっと気になってたけど、なんであなたは処刑されたの?まさか自分で人を殺した?」メイルがそう聞くと、アレンナイツ国王は、少し違うと言った。彼は「魔族を殺したのだ。そして、そこにいる魔王様に処刑された。だがそれは私が望んでいた事なのだ。」?分からない。なんで処刑されたかったのか。「私の魂は、汚れている、それが嫌だったのだ。そして後悔もした。メイルを殺人鬼にした事を。だからずっと死にたいと思っていた。許されないと分かってはいるが謝りたいとも思った。それを死後の審判に伝えたら、記憶を持ったまま転生させてくれたんだよ。だから、なつなをさらえばメイルが出てくると思った。なつな、申し訳ない。闇オークションに出すというのも嘘の話だ。ルークにも嘘だと伝えたのだが、あやつは人の話を聞かなかったんだ。本当に申し訳なかった。」彼は土下座した。そのために私を。彼は本当に後悔しているようだった。メ、メイルはどう思ってるのかな?それが1番に出た考えだった。「じゃあ、僕の泣けない魔法、解いてよ!できるよね!?」アレンナイツは申し訳ないと、それは今は出来ないと。言った。「あれは、魔力がないと解けないのだ。今の私は魔力はない。」「じゃあ魔王様が解いてくれる?」そうメイルは聞いたがリオダルク様は首を横に振り、「申し訳ない、その魔法は魔法をかけたアレンナイツにしか解けないんだ。こいつが解けないと言うとなると、」そう言いながらリオダルク様は私の方をチラリと見たが、「他に解けるものが現れるのを待つしかない。」そんな、と彼は呟いた。でも、「わかったよ。その人が現れるまで待つよ。」
「では今からモベリア王国へ戻ろう。犬とアレンナイツも共にな。」そして転移魔法をリオダルクは発動した。
瞬時に景色が変わり、着いたそこは、モベリア王国の執務室だった。私たちが姿を現した途端モーガン様もフィルデ様も皆泣き出した。私たちが無事に帰ってきて安心したのだろう。「久しぶりだね、リオダルク。」モーガン様がそう言うと彼はあぁ、と呟く。私、本当に帰ってこられた。安心して私も涙を流す。倒れそうになると、魔王様、リオダルク様が受け止めてくれた。「無事に帰ってこれたんだ。皆に笑顔を見せてやれ。」私は泣きながら笑顔を見せる。すると、ミナちゃんが、「なつなちゃん、おかえり!」ギュッと抱きしめてくれた。私も抱き締め返し、笑顔で「ただいま!」




