いじめられていたら王女になりました。二十五話
「なつなの方から来てくれるなんて!こんな嬉しいことはないよ!王様にはなつなとメイルは殺すなって言われてるけど、殺しちゃおうかな!?どうやって殺そう?」彼女は楽しそうに悩んだ。「私はもう、昔の私ではないよ。油断しない方がいいよ。」私がそう言うと、彼女はアハハッと笑い「強くなったね!なつな!偉い偉い!でも、私も強くなってるかもよ?」「そう、じゃあ試してみる?」私は彼女を挑発した。「いいね!面白そう!」彼女は目をキラキラさせていた。本気で戦わないと、私は死ぬ。でも、皆私の為にここに来てくれて、その上戦ってくれた。死を怖がっている場合ではない!ビュン!何かが私の手元に飛んできた。それはただの木の棒だった。な、に?これ、するとメイルからテレパシーが送られる。「その棒に僕のありったけの魔力を込めた。これならなつなも戦える。あまり賛成はしてないけどね、僕は今、ある準備をしてるから、あいつの魔力を削いでくれる?大丈夫、なつなは死なないから。お願い。みんなを助けたいんだ。」「わかった。頑張ってみるよ。」「ありがとう。」メイルから声が聞こえなくなった。彼の方を見ると、目を閉じている。死んではいないが、とても安心できる状態ではない。私が、やらなきゃ。私は走って一条楓の心臓をめがけ、棒を刺そうとする。だがやはり刺せない。この棒が増えたらな、そう思うと棒は2本3本と徐々に増えていき、終いには数え切れなくなっていた。ど、どういうこと?だが私は理解した。この棒はイメージするだけで思うように扱えるのだと。だから私は剣をイメージした。やはり剣に変化した。「その木の棒、おもしろいね!ちょうだい!」「嫌よ!」グサッと彼女の心臓に刺さった。そしてもっと力を込め押し込んでいく。血が溢れる。私にも返り血が着く。だが彼女は死ななかった。そして、私が刺された。「なつな、隙だらけだよ!全然強くなってないから期待はずれだなぁ!でもいいや!やっと殺せるね!」もう、ダメだ、やはり私は強くなどなってなかった。みんなを守れなかった。ごめんなさい。「ご、めん、なさい。」涙を流し、そう呟く。「来るのが遅くなってすまなかったな。なつな。」?だ、れ、?痛みに耐えながら目を開ける。「治癒魔法」私の体の傷が治っていく。「な、な、なんであなたがここに?」一条楓は驚いてそう呟く。私は状況が分からない。一条楓はその身をぶるぶると震わせていた。今にも死にそうな顔で。私に治癒魔法をかけたこの人は、次にメイルにかけられた魔法も解いていた。「もう!遅いよ!」メイルは頬を膨らませプンプン怒っていた。こ、この人は誰?するとその人がこちらへ向かって歩いてきた。




