いじめられていたら王女になりました。二十話
夜、私の監禁部屋に夕食が届けられた。思ったより豪華で美味しかった。あれから脱出を試みたが、全て失敗に終わった。当然、不安は拭えない。「大丈夫、きっとグルデ様達が助けに来てくれる!」そう自分に言い聞かせる。時計を見るともう11時だった。「少しは寝て、いざって時の為に体力を残しておかないと!」ベッドで横になる。やはり寝られない。「不安だよ。」
ーその頃のモベリア王国ー
「グルデ様!準備が整いました!」「よし!出発だ!」「父上、母上、行ってきます。」「なつなのこと、必ず助けるんだぞ。」「もっちろん!全員叩きのめしてくるよ!」「ぼ、僕も頑張ってきます」「必ずなつなを連れて帰ります。」「闇オークションなんかぶっ潰す!俺らを本気にさせた事、後悔させる!」「その意気なら大丈夫そうね、怪我には気をつけるのよ。」「はい!」そう言い、グルデ様達は王宮を出発する。グルデ様達の他に、ビーガン様と1番隊、そして特攻隊、そして治療部隊が同行している。彼らは馬で移動している。「グルデ兄さん、なつな、無事かな。」メイルが不安そうに聞く。「おそらくは大丈夫だ。闇オークションに出品されるなら、綺麗な状態で出されるはずだ。」「そう、だね!!なつなはきっと無事だね!!」「そう信じましょう。」ビーガン様がそう言った。「ところでグルデ兄さん、転移魔法使わないの?」「戦闘の時のために魔力は残しとけ。お前が1番頼りになるからな。それに明日の朝にはビルゲー王国に着く、着いたら転移魔法を使ってもらう。魔力はせいぜい1%使うぐらいだろ?」「やっぱ使うんじゃん!でも間違ってるよ!0.1%しか使わないよ!僕を甘く見てもらっちゃ困るなぁ。」「ふっ。そうか。」グルデ様は珍しく少しだけ笑った。「じゃあ頼んだぞ!」「任せといてよ!」
ー翌日の朝ー
「うーん、朝食も普通に美味しい。」何か仕掛けてあるのか?と最初は思っていたが、何もないようで少しほっとしている。朝食を食べ終えると、また声が聞こえた。「なつなー!面白い物見せてあげる!!」頭の中に映像が流れる。そこには、ビルゲー王国の国境に入ったグルデ様達が映っていた。「こ、これは、」「そう、助けに来たみたい!」よ、良かった!これで助かる!「でもね、最初に言ったよね?モベリア王国の人が来たら、問答無用で手足を鎖で拘束するって。」「そ、そういえ、ば、」ガチャン!私はまた拘束された。「バカだよね!モベリア王国の人達は。なつなを助けに来たらなつなが大変な目にあうって、考えれば分かる事なのにねっ!アハハッ!!そうだ、ついでになつなに映像テレパシーを送ってあげる!前言ったでしょ?面白いショーを特等席で見せてあげるって!」「え、」「彼らが順番に死んでいく光景、見せてあげるよ!興奮するよ!」「そ、そんな、やめて!」「もう、遅いよ。」




