いじめられていたら王女になりました。十五話
「さぁ、いくよなつな!」「い、いやぁー!!」
皆さんこんにちは。突然ですが、私は今、メイルに殺されかけてます。それは今日の早朝から始まりました。「なっつなぁー!!」「うーん?メイル?どうしたの?こんな朝早く?」私は目をゴシゴシする。「いやー、これからなつなには死んでもらおうと思ってね!」「そうなんだぁ、、、、、、、、、え?」思考停止する。「ごめんメイル、私寝ぼけてて、もう一度言ってくれる?」「だから、これからなつなには死んでもらうんだって。」また思考停止する。「え、私殺されるの!?」「そうだよ、昨日言ったでしょ?一日に二三回は死んでもらうって。」「え!?あれ本気だったの!?」「そうだよ!なつなには蘇生魔法、蘇生魔法を覚えてもらうよ!自分だけで魔法行使できるようにね!大丈夫、簡単だから!とりあえず、蘇生魔法を覚える前に、死に慣れしてもらうよ!ちょっとクラクラするけど大丈夫!まずはそこから!」というのが今日これまでの話、今は誰もいないところに連れてこられている。「さぁ、いくよなつな!」「い、いやぁー!」メイルは自身の手で私の心臓を抉り出し、潰す。グシャッ大量の血が流れて私は死んだ。次に目を開けた時、私は横になっていた。「私、死んだんじゃ?」「これが蘇生魔法、そして死んだ感覚。」「どうだった?」メイルはニコニコしながら聞いてきたが、いつものメイルと比べるとどこかぎこちない、疲れているのかな?私はそう思った。「死に慣れ、本当にクラクラするのね、、」「もう1回、死ねる?」メイルが言う。「なんでそれを私に聞くの?」「たとえ蘇生すると言っても殺人だからね、あまり気乗りしないんだ。僕はたくさんの人を殺してきた。前世でも、今世でもね。」「前世?メイルも混流星人なの?」「違うよ、前世もこの国で暮らしていた。死ぬまでね。少し、僕の昔話をしようか。」そう言ってメイルは語り始める。「前世の僕が生まれたのは今から1000年前、ある両親の間に生まれたんだ。両親はいつも喧嘩していた。僕もよく両親から殴られたり、蹴られたりしていた。父は他に女性と関係を持ち、母は宝石を買い漁ったり、とにかく浪費が激しかった。だからだろうね、僕が虐待されてたのは。ろくにご飯も貰えなくてその辺の草を食べていたんだ。生でね。そんな毎日が続いていたある日、その日はいつも以上に両親が僕を殴ったりしていてね。僕は耐えきれず2人を、、、殺してしまった。」