いじめられていたら王女になりました。十三話
「えぇぇ!?」私は驚いてスットンキョンな声をあげた。
するとレイル様は「そんなに驚くことかい?」「それはそうですよ!私なんかに護衛がこんなに、、」「なつな!」メイルが声をあげる。「なつなはもうモベリア王国の王女なんだよ!護衛を増やすのは当然なんだ!」「そ、そうなんだ、、、。そうだよね、私王女なんだよね、、」私がそう呟くとレイル様が「それになつなは最初から護衛を付けないといけない保護対象なんだ。」「私が混流星人だから?」私がそう尋ねると、メイル、レイル様、ビーガン様は頷く。
そうか、私はそんなに大切な存在なんだ。
実の所を言うと私はまだ実感がわいていない。自分が王女であること、混流星人でもあること、全く知らない異世界に転生した事、第2の家族が出来たこと。整理がつかないのだ。私が考えこんでいると、「なつな、もう夕方だし、そろそろ夕食の時間だよ。」メイルがそう言う。「そういえばそうだね、、戻ろうか。」私は考えるのをやめた。いくら考えたってこの事実は変わらないのだ。だったら、今いるこの世界で生きていく。私はそう決めた。すると頭の中に声が聞こえた。「なつな、久しぶり!」「え!?、だ、誰ですか!?」私は声をあげる。その様子をみてメイル達は顔を険しくする。メイルは私の頭に聞こえている音を拾う。「あ、あなたは?」私はテレパシーを送る。「私?私はそうだねぇ、あなたの、、、過去を知る男よ。今はね。」「どういうことかな?キミの名前は?」メイルがテレパシーで聞く。「うーん、それは答えられないなぁ。今は。いずれ答えるよ。これから最高のショーをあなた達に見せてあげる。楽しみにしてな!」急に喋り方を相手は変えた。「じゃ、またな。」ブツっ声が聞こえなくなった。私とメイルは顔を合わせる。私は「男性の声だったけど、」メイルは「喋り方は半分女で半分男だった。」私達の会話を聞いてレイル様とビーガン様はかなり顔を険しくした。
「どういう事なんだろう、誰なのかな、?」私がそう言うとメイルは考え込むようにしてこう言う。「二重人格者かな?」私とレイル様とビーガン様はハッとする。「喋り方的にはそうかもしれないね。」レイル様が言った。それなら辻褄が合う。「でも過去を知っていると言っていたけど、どういう事なんだろう?」私は疑問を浮かべる。するとレイル様が「メイル、ビーガン、二重人格について調べろ。もしかしたら魔法かもしれない。そして、二重人格者はこの世界にはそうそういない、他国の者にも二重人格者がいないか調べろ。そしてできる限りの国に協力要請をしろ。」「分かったよ、レイル。」「承知しましたレイル様」な、なんだか、大変な事になってきてしまった。私は不安になる。「大丈夫だよ!なつな!絶対僕たちが守るから!安心して泥船に乗ったつもりでいて!」ふふっ。私は笑う。「メイル、泥船じゃなくて大船、でしょ?」「あ、そうだった!あはは!」この時の私たちはまさかあんな目にあうなんて、想像もしていなかった。