いじめられていたら王女になりました。十話
「じゃあ次は僕のターンだ!」「逆行再来!!」「くっ、、、。」ビーガン様の動きが止まった。ど、どうしたのかな。「ま、前が見えない!」え!?大丈夫かな!!?すると頭の中にメイルの声が届いた。「これは逆行再来、相手の視界を奪う魔法だよ。でも安心して、これぐらいじゃあいつは死なないから!!僕の部下はそう弱くないから!そう、信じているんだ。」
声が聞こえなくなった。グサッ「え!?」私は目を疑った。なんとビーガン様は自分の腕を剣で刺したのだ。
「これは感覚操作だね!。」また声が聞こえる。「これは相手にかけられた魔法を自分の腕を刺して解除するんだ!でも言っとくけどこれは魔法じゃないんだ!剣術だよ!すごいでしょ?」「これが剣術、」「お話してていいんですか?」「えっ」「心臓刺殺!!」今度はビーガン様が攻撃した。そしてメイルをみると心臓を貫かれているようだった。「あなたが次に仕掛ける魔法は読めましたよ!!これで終わりです!!」心臓から剣を抜き、もう一度刺そうとした時、「本当にそうかな?」すると次の瞬間、ビーガン様がおかしな行動をとった。彼はとても寒い親父ギャグを言い始めたのだ。「ふとんがふっとんだー!」「ぎゃはは!俺って超面白い事いうなぁ!」「よし、今度は腹踊りだぁ!ぎゃはは!」「メイル、これは?」「悪夢再来、自我を操作する魔法だよ!」「面白いでしょ!!」「真剣な勝負じゃないの?」「この魔法は危険だからこのぐらいにしないとね!」「でももう終わりだよ!」「え?」メイルはビーガン様の近くに行きチョップをくらわした。「はい、終わり!」「ビーガン、ちょっと来て!なつなはそこで待ってて!」「?うん」彼らは練武場を出て行った。「ビーガン、君は何か感じなかった?」「それは私もお聞きしようかと思っておりました。」「そっか、君も感じていたか、なつなが王宮に来たとき、死神という者が現れたとグルデ兄さん達が言っていたでしょ?それで君も駆け付けたんだよね?」「はい、ですが我々が着いた頃には姿を消していて。」「そっか、なにか起こりそうだね。僕は兄さん達に、なつなに魔法を教えておいてって言われたんだ。なつなが自衛できるようにって。」「はい、」「とにかく、君は必ず彼女のそばを離れないでね。」「承知致しました」「あと、君弱すぎ」「も、申し訳ありません。」「ですが剣と魔法では」「君、意外にそういう事言うんだね。」「元々こういう性格でして、、、。はっ!お気にめさないでしょうか!?」「そういうわけじゃないよ!」「戻ろうか!」「はい」「よし、次はなつなとビーガンに魔法を教えてあげる!」戻ってきた彼はニコニコしながらそう言うのだった。「最初はテレパシーから!楽しくやろう!!」