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1.秘密の共通点

まず初めに自己紹介しときます。

名前は小山内あいり。

彼氏いない歴=年齢の人間です。

まぁ一応、小中の頃は男子ありで、よく放課後遊んだりしましたよ!!

それ以降は、女子が多い学科でほとんど男子とは話してないです。


それでは、本題に入ります。


 私は、中学の頃バレー部でその友達と仲が良く、今でもよく集まって話しています。

 ちなみに、住んでる場所が田舎なので、近所で小さい頃から仲が良かったり、小学校から仲が良いなどのことが多く、私たちバレー部とサッカー部は放課後に一緒に集まって話したりするような仲でした。

 バレー部の何人かは昔から男子と遊ぶのが普通の感じで、今でもサッカー部の人達とも、遊んでいるようです。私は誘われたら行く感じで、最近はサッカー部と会うことはありませんでした。


 そんなある日、バレー部のメンバーと公園に集まって話そう!ということで集まって話しました。全員の予定の関係で基本的に集まるのは夜で私たちは夜行性でした。やっぱり恋バナとかしまくりで、もう少女漫画とか見てる感じの気分で私はテンション上がりまくって楽しすぎました!!

 すると突然、友達(ひな)が中学のサッカー部の男子と連絡とってたみたいで、


〈今からサッカー部がお菓子買ってきてくれるって!


 いや、えっ!?ここに!?来るってこと!?もう驚きまくり。そんな仲いいことあるんだな、お菓子を買ってきてくれるとかやさしいだろ!と思って驚きまくり。マジで漫画じゃんと思っちゃう。そういう感じは普通なんでしょうけどね。ほんとに持って来てくれた、しかも大量に、ほんとにありがたい。


「ありがとうございます。」


とだけ言う私。仲がいいほうの友達は「そういえばさー」などと話しまくりで漫画を見てるみたい。そのノリでサッカー部も一緒に話そうという感じの話になったようで、そのまま昔の感じになり、久々にこんな場面にいさせてくれてありがたい。中学の頃にタイムスリップしたみたいだな。みんなは話しまくってました。みんな「は」。


「ちょっと、友達と電話してくるね」

 

 私は本当に緊張しすぎて、話すことがなくただ「うん」、「確かに」、笑う、だけだった。ちょっと大勢で、しかも男子もいるとき、どうしたほうがいいのかと思い。正直緊張しちゃっていたので、助けを求めに高校の友達と電話をしに公園から出ました。もう、その友達は彼氏がいるので。


「もう緊張で心臓がやばい!!」

「どうしたら男子と話せるのか教えてほしいよ」


など質問しまくりました。落ち着いてきて、電話を切り。

みんなのところに戻る途中に、誰かが階段から降りてきて、驚きました。


『あれ、電話終わったの?』


相手はサッカー部のしょうくんでした。電話の内容が聞こえてたではないかという不安。


「うん」


正直言葉が何も出ません、しょうくんは中学の時からかっこいいなと思ってた人で、その頃は話していたけど、高校も同じだけどその頃からは全くしゃべってません。学年で集まる時に会ったけど友達がたくさんいるようだし、私と違い異性とも普通に仲がいい感じで尊敬でした。


『みんなに飲み物買って来いって言われてさ、あいりちょっと手伝ってくれる?』


いやいや、2人っきりになるから、絶対無言になっちゃうし、緊張やばいし、さすがに断ろうかなって思ったけど、でも流石に任せるのは申し訳ないしな、と思い、


「うん。分かった。」


一緒に買いに行くことになりました。


田舎なこともありコンビニは遠いです。改めて地元の地獄さを感じた。


『あいりと2人で話すのって初めてだよな?』


「確かに、中学の頃みんなで遊んではいたけど話したことないね」


よくよく考えたら確かにみんなで集まって話すことはあったけど、お互い別の人と話してて、クラスも同じになることもなかったから、しょうくんとは話したことはない。というか、よく考えたら、しょうくんだけ話したことがない。


『この前さ、あいりがアイドル好きって聞いたんだけど、ほんとなん?』


「え、誰から聞いたの!?」


まさかの質問。私にこの質問をする人がいるなんて。誰もがわかっていて聞いてこないだけだと思っていた。


『ひなが言ってた。てことはマジって事?』


「うん。マジ。」


『俺もアイドル好きなんだよ!!』


「えっ!ほんとに!?アイドル嫌いな感じの人だと思ってた」


『まぁ、確かにアイドルの話とかしないしな』


 ほんとに驚きまくり、バンドとか好きそうなしょうくんがアイドル好きとは。今まで自分の知り合いにアイドル好きがいなくて、周りの子たちみたいに好きな歌手とかの話で仲良くなってるの見ると羨ましかった。


『たしか、来週ライブあるけど、あいり行くの?』


「いや、行きたいけど一人でライブはきついからね」


『じゃあ、一緒にいこうよ!』


「・・・(いやいや、えっ、待って、えっ!?マジで言ってるのこの人は?)」


突然で驚いた。2人で話すのは初めてなのに。同時にライブに誘われるとは。

アイドルに会えるなんて幸せすぎるから、行きたいよ。でも、男子と一緒にとなると私の心臓が怖い。けどアイドルに会いたいし。悩む。悩む。

 まぁ、ネタにしてるかもだしとりあえず女子とのテンションで返事すればいいか!


「え、いいの?行こう!行こう!」


『やった!じゃあ、チケット取るね!』


普通にそのままネットでチケットを買ってくれた。


『とったよ!マジで楽しみだわ~!アイドルライブ行けるとか幸せだわ!』


「え、ありがとう」


一瞬で決まった。心臓が止まりそう。本当に2人でライブ行くんだ。

 コンビニについた。みんなから頼まれた大量の飲み物買って戻る。帰りはずっとお互いに好きなアイドルの話をしていた。慣れてきた感じで最初よりは話せて、良かったと思ってたら、公園に入る前に突然、耳元で囁いた。


『アイドルの話は誰にも言うなよ』


漫画などにある胸キュンシーンの現実を体験した。現実ではあっても驚くだけだと思っていたことは、本当に想像とは違った。顔が一気に熱くなった。


『ほら、お前ら買ってきたぞ!』


〈ありがとー!


みんなのところまで少し遠かったから、無事にみんなのもとに戻る時には普通の状態に戻った。その日それ以降はりょうくんと話すことはなく、元通りに私は端のほうでみんなの話を聞いていた。男子の恋愛の話も出てきて、その話も漫画のようだった。

 

でも、後半は恋愛の辛さのような話になってきた。やっぱり付き合うのって大変なんだなって思った、彼氏ができることはないだろうし、いらないなと思った。そんな話をして、解散した。家でいろいろ考えちゃって、本当にみんなはよく男子と話してられるなと感じた。小中の自分にも驚いた。


 というか来週のライブが楽しみだけど、それと同時に一緒に行くという緊張が襲ってくる。いや、でもお互いアイドル目的だし気にしないようにしよう!!


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