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響前のスパーク  作者: 石黒 宗孝
0 序章
1/5

序文 未だ届かぬ雷光

曇天を見上げ、少女は語る。


「――知ってるかい?雷っていうのはね、光が先に届き、音が遅れてくるのさ。何故かって?―そう、光の方が1秒間に空間を進む速度が速いからだ。故に私はこの光が速く届く現象を『響前のスパーク』と名付け...おい?隼人、さてはお前聞いてないな?」


少女を見、少年は応える。


「ああ、ちゃんと聞いてたぞ。お前のその破壊的なネーミングセンスはどうにかならないのか?」

「お前...」


少女は怒りに身を震わせていた。少々大袈裟に見えるのは愛嬌だろう。


「大体そんなこと、小学生でも知ってるさ。今更そんな常識を自慢されてもねぇ...」


「うぐ...」


「大体、この(あざみ)高校でそんなけったいな知識自慢が通用すると思ってんのか?」


「な!それじゃあこんなのはどうだ!?薊の花言葉は...」


少女の名は赤嶺(あかみね) (くるわ)

少年の名は緑川 隼人。

彼女らはここ、薊高校で――


「...『復讐』、だそうだぞ。」


その花の、言葉の重みを思い知る。

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