波月の謝罪作戦
「俺の仕事は情報屋」を見てから読むことをお勧めします
暴力表現ありです
苦手な方は気をつけて
――ザッ!
「申し訳ありませんでした!」
――パコンッ――!
頭をスリッパで叩かれる!
「まだまだー!
それじゃ誠意が足りないよ!謝る気あんの?」
右頬を少し腫らしたジェシカが、カツをいれる
こんな事になった理由
それは数時間前私が仕事から帰ったときの事
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「風花!今帰った…よ…」
目の前には目に涙を浮かべこちらを睨み付ける
風花がいた
「波月のバカ…」
――パシン!
「え…?」
俺は何の事かわからず叩かれた頬を押さえる
未だに呆然としている俺に対し風花は…
――ガシッ!
いきなり俺の頭を掴み
――ドカッ!
頭突きをし
――ガコンッ!
俺(波月)という名のボールを
ドアという名のゴールに決めた
そして風花は…
「反省するまで帰ってこないで!」
――バタンッ!
(死ぬかと思った…)
決して冗談などではない
ネタなんて物ではない…
半開きだったから良かったものの…
そうで無かったら
俺の身体はドアに貫通し今よりもっとひどい怪我だったろう…
どうしたものかと
そこらをうろついていたときに
ビンタでもされたのか少し頬が腫れ
そこを手で押さえ
珍しく縮こまった様子のジェシカに会った
ジェシカは事情を知っていたらしく
それを聞いたお陰でボコられた理由が分かった
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それで今謝罪の練習をしてるという訳だ
「違ーう!」
――パコンッ!
(くそ…元を辿ればお前があんなことを聞いたのが悪いんだろうが!)
「あ!今私のせいって思ったでしょ?
私は好奇心に忠実だっただけ
口を滑らせたあんたも同罪よ!」
(そうだった…ジェシカは表情で心が読めるんだった…
それにしても理不尽すぎる…泣きてぇ…)
――パコンッ!
「さて…そろそろ、フーカが来るよ
まだ不完全だけどその誠意の籠った
日本式謝罪かましてやんな!」
――コンコン…
「開いてるよ!」
――ガチャ…
ジェシカの言う通り風花が入ってきた
そして…
「「申し訳ありませんでした!!」」
ジェシカに指導された通りの
ピッタリ腰が90度の
謝罪をした
ジェシカは俺と一緒に謝罪を言ったものの
いつ殴られても避けられるように構えていた
無言の時間が続く…
実際は数秒だったかもしれないけど
数10分ほどの時間に感じられた
「はあ~…」
風花はため息をつき、こう言った
「もう良いよ…私もやり過ぎたし
怒ってたとはいえ怪我させてごめん…
いつもは加減するのに忘れちゃたから…」
ジェシカは構えるのを止め一息ついてから
「本当だよ死ぬかと思ったんだから…
私も流石に反省したし気を付けるから
今度は血が出る危機の無い攻撃にしてよね」
「うん…本当にごめん」
ジェシカは微笑み
「んじゃ仲直りの握手といこうフーカ!
ほら!ナツキも」
俺と風花そしてジェシカは握手を交わして
――仲直りをした