バレンタイン作戦 中編
――コンコン
「ジェシカ居るか?」
しばらくしてジェシカが出てくる
「おっ?ナツキじゃん我が家にどうぞ~」
波月(あれ?ジェシカ汗出てるような…)
「なあジェシカお前またランニングしてたのか
休みぐらいゆっくりしろよ
ほら汗かいてるぜ」
ジェシカ(――ギクッ、マズイなさっき喫茶店から走って来たからな、その汗拭くの忘れた…
まあでもバレて無いみたいだし
ここはなんとかやり過ごそう)
「そうなんだよ♪走ってたら夢中になっちゃて
こんなに汗かいちゃたんだよ」
「そっか、それよりジェシカ
お前に頼みがあんだよ」
「おっ!なんだい?」
「チョコの作り方を教えてくれ」
ジェシカ(そこからか…)
「なんのチョコを作るか決まってるのか?」
「生チョコを作ろうと思ってる!」
ジェシカ(ダメだこりゃ)
「定番の義理チョコだね
それ上司にあげんの?」
波月(――ハッ…義理チョコ
生チョコは義理チョコなのか!)
「やっぱ違うチョコにする…」
ジェシカ(やっぱフーカにあげる気なんだふ~ん♪)
「そうか、ならチョコアイスはどう?
私作り方知ってるしどうする?」
「それ作る!風花アイス大好きだしきっと喜ぶ
作り方教えてくれ!」
波月(風花はもう俺の恋人なんだ!義理チョコを作る訳にはいかない!)
「材料は一応あるし今日の夕飯時まで特訓よ」
「アイアイサー」
ジェシカ(面白いなフーカもナツキも
どんなバレンタインになるんだか)