バレンタイン作戦 前編
2月13日のお昼頃
二人は別々の場所で悩んでいた
「生チョコかトリュフチョコか
それともオリジナルを作るべきか…」
「波月は甘いのが好きなんでしょうか?
苦いのが良いんでしょうか?
波月はよく食べる人ですし大きい方が良いのかな?」
二人は悩みに悩み
「あークソッ、一人で考えてもなんも浮かばねぇ
よし!ジェシカの所行ってアドバイスを貰おう!」
「波月の好みは把握済みだったのですが
スイーツは盲点でした…
こうなったら親友のジェシカに聞くのが
1番ですね」
二人は二人の共通の親友のジェシカに会いに行くことにした
―近場の喫茶店―
金髪に青い瞳、頬にソバカスがある少女が
先に着いた風花に手を振る
「ハロー、フーカ
ナツキとはまだアツア…――ッフガ」
「ジェシカ!人が多いとこでそんなこと言わないでよ(-_-;)」
ニヤニヤしながらジェシカがこう言った
「ほほ~…手相ならぬ顔相に出てありますぞ、ヤラシイ女ですね~フーカは
へ~なるほどあそこをああして可愛らしい声を引き出したとふ~ん」
「ああ!ダメそれ以上は言わないで!」
ジェシカ(お~図星ですか~
私の心読み術もまだまだ健在かな?
まあ今のは、からかっただけなんだけど)
「ごめん(笑)ごめん(笑)
まあ冗談はここまでにして本題に入ろう
私の読みではナツキにどんなチョコをあげるか
悩んでんだろ?
しかもサプライズで渡したいと思ってんだろ?」
――ギクッ
「ジェシカ…当たり…どうしてこうも当たるかな…
ジェシカには全部お見通しってことかな
( -。-) =3
じゃあ聞くけど波月はどんな甘さのチョコが好きかな
サイズ大きい方が喜ぶかな?」
「ナツキはああ見えて甘いのが好きだから
ビターな感じにしなければ喜んで食べてくれるはずだ
大きいのはやめた方が良いな
そこまでの甘党ではないし
食べたとしてもきっと無理してあいつは食べる
だから大きくても
手のひらサイズまでにしといた方が良い
それとこれは個人的なお勧めだけと
ゴニョゴニョ…」
――ボンッ
「オーイ生きてるかーい、フーカ!」
顔を真っ赤にさせた風花は
「生きてます」
「んじゃ意識が戻ったとこで
はいこれ」
ジェシカは小さな目薬ぐらいの大きさの小瓶を出した
「これ…本当にチョコに入れるんですか?」
「(^^)b
たまには刺激も大切だよチョコに3滴入れてみな
効果抜群だから」
「分かりましたやってみます
うまくいったらお礼持ってきますから
それではこれで」
「おう!頑張れよじゃあな~」
(さて次はナツキだな…どうしますかな~)