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心象風景 あるいは内面世界に住む幾つかの人格

作者: 原沙良葉

3000字は無理なので10分の1の300字でご勘弁。

クオリティの低さや文章の癖なんかはもうほんとどうにもならないんでスルーでお願いします。




さて、君に問おう。君は誰だ?


白い世界に虹の兎の声が響いた。


真っ白なテーブルクロス。重厚そうな、木で出来たテーブル。


端っこの椅子に腰かけて頬杖をつく私の正面で、テーブルの上で私に背をむけて座っている兎の声は、背中を向けている癖にやけにクリアに聞こえた。


浪々とした声とでもいうのだろうか。兎のくせに。


私はこの兎のことが嫌いではなかったが、それでもそのなんか賢そうな態度には少しばかり苛々した。


その兎が、自分の態度を模していることに気づいているから余計に。


月の兎は虹の色。


足元に積まれた本も私の筆跡の原稿用紙もメモも、目の前の兎から与えられるもので。


彼は(もし目の前の兎に性別なんてものがあるのなら、だが)きっと私のことを彼なりに好いていてくれるのだろう。


黙ったままの虹の兎のしっぽがぴこん、と動いた。



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