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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

二人称小説ウクライナ情勢シリーズ

あなたは廃業した店舗の前にいます

作者: 栗野庫舞
掲載日:2026/01/28

関連する他作品『ドンバスボックス』や『防衛線を見守るあなたに』と内容が重複(ちょうふく)しています。

 あなたは廃業した店舗の前にいます。


 ここは日本。


 あなたの故郷です。


 こちらでまだ建物が残っている店舗は、あなたもかつて来たことがあるでしょうか。売り上げの悪化、時代の流れ、あるいは諸事情により、お店を畳んでしまいました。


 また思い出のある場所がなくなりました。それは寂しいですよね。


 あなたには、ここで、ウクライナによる領土防衛の話をしたいと思います。


 ウクライナとロシア、アメリカの三者協議がおこなわれましたが、領土問題で難航して終了したそうです。


 最も大きい領土問題は、ウクライナ東部ドンバス地方の扱いです。ルハンシク州はほぼ全域、ドネツィク州はおよそ三分の二以上がロシアに占領されてしまっています。


 侵略国家ロシアを擁護する人間達が、ロシアに領土欲はないと言いながらも、ロシアがウクライナから領土を奪い続けて、常に領土の割譲を迫っているのが実情です。


 ロシア側の人間達は、ロシアがドンバスを手に入れるのは侵略ではないといつも言っています。


 そんな敵の言いわけをいくつか()げてみましょう。


 一。ウクライナは2014年に始まった紛争でドンバスを攻撃していた。


 ドンバス内は、自称独立国家の二つの人民共和国の支配地と、ウクライナの支配地に分かれていました。


 ウクライナが二つの人民共和国を攻撃していたと言うべきところで、逆に二つの人民共和国もウクライナ側を攻撃していました。二つの人民共和国の攻撃に触れないのが、数多くある敵の卑怯な点の一つです。


 二。ドンバスではロシア系住民が多い。


 元々はロシア帝国やソ連だったので、当然のことです。ただし、その多いロシア系住民全員が、ロシアを支持しているわけでもありません。


 三。ロシア語を禁止にした。


 禁止にしていません。敵の言うロシア語の制限が禁止というものであるならば、二つの人民共和国もウクライナ語に対して同じようなことをしています。そもそも、今のウクライナ大統領はロシア語の話者です。


 四。ドンバスはロシアの歴史的領土だ。


 歴史的領土であるのは事実にしても、今、領有をしているのはウクライナです。領土を武力で奪っていい理由にはなりません。


 歴史的領土を武力で奪うことが正当化されるのなら、日本の北方領土も同様ですよね。北方領土のほうは、戦争で獲得した領土とロシアは言うので、歴史的領土は言いわけでしかないです。


 五。二つの人民共和国からの要請を受けた集団的自衛権だから。


 そう言うのなら、ロシアはドンバス以外の全てのウクライナ占領地から即刻(そっこく)撤退するのが(すじ)です。


 集団的自衛権は防御であるはずなのに、なんで攻撃に出て領土を拡大しているのでしょう? だから戦争が終わらないのですよ。


 六。住民投票で圧倒的多数が賛成したので、ロシアが編入することになった。


 編入するという結果が(あらかじ)め決まっているから、占領した後に住民投票をするのです。不正である以前に、ロシアが主導して他国のウクライナで住民投票をおこなうのは明確な悪事です。特に、ウクライナ南部のザポリージャ州とヘルソン州は。


 主なものは、これらで全部でしょうか。


 全部おかしいです。


 ロシアは武力でウクライナの領土を奪取しており、ウクライナが抵抗するのなら力で解決させるとまで言っています。


 こんなロシアが侵略していないとするのは、日本人としては、納得の行かない話です。


 あなたは再び、向こうにある店舗を見て下さい。


 廃業はしたものの、まだ建物は残っています。


 ですが、ここから遠いウクライナの戦場では、ロシアが建物を破壊しながら進んでいます。


 思い出のある店舗が次々と潰れる一方で、侵略を続けるロシアが潰れません。


 理不尽ですね。


                    (終わり)

『防衛線を見守るあなたに』、特に261~3話の『三人組がパブにやって来た。』、それと『ドンバスボックス』も、お読み下さい。


あと、ロシアの侵略と悪質な住民投票の不支持も、よろしくお願いします。

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