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3.出会い

初めてエルの森に来た。

どこまでも続く、そんな風な薄暗い森の道がエルの森の入り口から見える。

森林が青々としていてなんだか怖い。


スライムのみに遭遇しますように。


俺はそう願い、エルの森に入っていく。


エルの森を歩いている。

しかし、奥へと進むも大量のスライムとは全くと言っていいほど遭遇しない。


一体どうなっている?


そんな疑問を抱くも、再び歩き始める。


しかし、歩き疲れたこともあり切り株が近くにあったので座って休むことにした。


「ふぅ。疲れた。スライムなんていないじゃないか」


余裕をかましている俺の背後にカサカサと何かが近づいてくるのに気づいた。


「何だ⁉︎ 」


俺は何かに囲まれているのを感じる。


そして、姿を現す。


それを見た俺は驚きであたふたする。


なんと、俺の周囲を何百体というスライムが包囲していたのだ。


一体一体を俺は素手で戦うしかできない。

なんせ、俺は非戦闘系のヒーラー。


不利も不利。


だが、やるしかない。


「うおーーーー!!!! 」


俺はやけになりスライムを一体ずつ素手で殴る。


プニュプニュとしたスライムの体を殴るが殴った勢いを殺されているようにしか感じない。


俺の唯一の攻撃をほぼ無効にされてしまっている。


俺の殴る攻撃を逆手に取るスライムは吸い付き、俺の攻撃を封じ始める。


「くそっ。左手が動かない」


体力とHPが奪われるのを感じ、スキル《癒すもの》を使う。


「ヒール! 」


吸い付いていたスライムを地面に叩きつけ、なんとか解放される。


そして、改めて周りを見るが俺一人では到底敵わない。


そう悟らざるを得ない。


逃げたくても周りを囲まれ逃げることさえできない。


大量のスライムに俺はまんまとはめられた。


「俺に力さえあれば……」


傷を癒すのはどれだけでもできる。でも、相手を倒す手札は持ち合わせていない。


自分の力だけではどうしようも出来ない。


「くそっ」


俺が一瞬隙を見せた時、俺の体に大量のスライムが一気に襲いかかる。


スライムで窒息しそうになり、なんとかヒールを唱え続ける。


「ヒール。ヒール! ヒール! ヒーール!! 」


そして、徐々に大量のスライムが倒されていく。


正直、俺は何が起きたのか理解できなかった。


が、俺を包み込んでいたスライムがいなくなり、俺は何とか窒息から免れる。


そして、俺の目の前には金色の髪をした容姿端麗な女性が立っていた。

歳は俺と変わらないほどだろう。


「君がヒールを何度も何度もして緑色のオーラが見えたから駆けつけたけど大変だったね」


いつの間にか討伐されていたスライム。


余裕があるその表情からも目の前の女性はかなりハイレベルな冒険者なのだろう。


俺は死と生を彷徨い、脳内の思考がうまく回らなかった。

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