地味な攻撃
この先の展開。
ほのぼのと考えていたのに。
主人公のキャラが、なんだか、思ってたのと違うような。
目の前に座って、ふにゃふにゃ笑ってるおじいちゃんは、この村の人らしい。
私が山から、目を血走らせながら降りて来たところで、畑仕事をしてるおじいちゃんにバッタリ会った。
さすがお年寄り全然驚かなかった。
今みたいに、ふんにゃり笑って、私を家に連れてってくれた。
びしょぬれの服を見て、奥の部屋からちょうど合うくらいの服を持ってきてくれて、急いで用意された別室で着替えると、ご飯が用意されてて。
私は、とにかく手を合わせて、がっついた。
山から村に降りて来て食べるまで、この間、私は一言も喋ってない。
なぜなら、おじいちゃんも喋らないし、何か言う前にジェスチャーで合図され、連れて来られ、何もかもが用意された。
私は食べながら、考える。
おかしくね?
これ、なんか、やばかったりする?
このおじいちゃん、恐くね?
手はとめず、おじいちゃんを観察する。
見た目、弱そう。
これなら、今の食事を食べた私なら、ギリギリ勝てる。
食べる速度を緩めながら、室内も観察する。
出口はあそこだ。
よし、食べ終わったら、あの出口に向かって、、、
「どこからいらしたんじゃ?」
おじいちゃんが急に話しかけて来たから、水を吹き出しそうになった。
「ふぐっ」
慌てて飲み込んだ水が気管に入って、大きくむせる。
「ゲホッゲホッ」
涙目になる。
やべー、地味だけど、割と効く作成だな。
やっぱり、侮れないぜ、このおじいちゃん!
どっかで、ふんわりしたかわいい主人公にすり替えます!、、、無理か。