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異次元無双の紅き艦  作者: 紫 和春


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第85話 真珠湾の戦い 前編

 それから数日ほど時間が経過した。

 各国はNESCが設置したシステムモジュールの訓練に勤しんでおり、トランスは非常に有意義な提案ができたと喜んでいた。


「次は白の艦艇が出現した時の早期警報システムでも開発するかな」


 なんて意気込んでいた。

 実際白の艦艇が襲撃してきた際の察知方法は目視によるものか、レッド・フリートの面々が察知するかのみである。この提案は人類側にとっても喉から手が出るほど欲しいものだろう。

 そんなさなかである。


「太平洋上空にて白の艦艇が出現!かなり数が多いです!」

「こんな時間にですかぁ……?」


 そういって叩き起こされる。

 日付は3月21日の午前3時前であった。

 しかし、白の艦艇が出現したとならば出撃するほかあるまい。善意での活動ではあるものの、人類の存亡をかけた戦いをしているのは間違いないのだから。

 そう黒島は考え、後藤に電話をかける。

 幸いにして後藤が電話に出たことで、紅の旗艦は出撃が可能な状態になった。


「それでは行きますよ!」


 黒島たちはパジャマのまま、紅の旗艦へとワープする。

 一方、白の艦艇群は太平洋上空100kmにて群れをなしていた。その数は3万を超えそうな勢いだ。

 そしてある程度数がまとまった所で、白の艦艇群は太平洋上空から降下する。

 その目的地は太平洋の要所、ハワイ諸島だ。

 目的地であるハワイ諸島の各都市では混乱が広がっていた。

 もとより狭い諸島であるハワイでは、何かしら強襲されると戦火はすぐに広がってしまう。

 その光景は、さながらハリウッド映画のようだ。

 そんなハワイ諸島の上空に現れた紅の旗艦は、ハワイの人々を襲う白の艦艇を守るため、現場に急行する。


「吶喊!」


 無理やり目を覚ました黒島は、白の艦艇に向かって突撃する。

 白の艦艇はそれを回避するべく、紅の旗艦を中心に穴を開けた。

 その中心で黒島はミサイルを発射する。

 そのミサイル攻撃によって、白の艦艇群は数を減らす。

 しかし、それでも数万を超える白の艦艇群は湧いて出るようにわんさか出てくる。


「くっ、主砲射撃!」


 主砲によって上空に向けてビームが射撃される。

 それは、まるで音楽ライブで照らされるレーザービームのようだ。

 これにより直撃や誘爆が発生し、さらに白の艦艇群は数を減らす。

 しかし白の艦艇群は数を持って押し寄せてくる。

 白の艦艇群は紅の旗艦を抑え込むように、球状に集まってくる。

 それはまるで、二ホンミツバチがスズメバチに行う「熱殺蜂球(ねっさつほうきゅう)」と呼ばれる状態に近い。

 しかしそんな状態になっても切り抜けられるのが紅の旗艦である。

 中心からビーム砲撃の光が漏れ出し、そして白の艦艇群が弾け飛んだ。

 そこから抜け出した紅の旗艦は上空に白の艦艇群を誘導する。

 しかし誘導されてやってきたのは全体の何割かかである。だが来ないよりかはマシだろう。

 黒島はついてきた白の艦艇を確実に葬り去るため、ミサイルを発射する。

 そして、上空に昇っている状態から反転して下に降下し、主砲による射撃を行う。

 こうして、まるで薙ぎ払うように白の艦艇群を墜としていく。

 橙の艦艇も途中から参戦し、ハワイ上空はある種の賑わいを見せていた。

 その時である。


『こちら国連軍宇宙艦隊旗艦のエンタープライズだ。ただいま現場に到着した』

「ようやく本命がお出ましですか」

「だいぶ時間かかりましたけどね」


 国連軍宇宙艦隊は最高速度でハワイ諸島にやってくる。


『これからは我々の仕事だ。個人抑制用逆位相システム、起動』


 そういってシステムを起動させる。

 今回艦艇に搭載しているシステムモジュールには、いくつかのモードを搭載している。行動停止モード、行動指定モード、そして自壊モードだ。

 国連軍の考えとしては、行動停止モードを起動して白の艦艇群の行動を抑制し、そして必要な数の白の艦艇を残してすべて自壊させる。これにより、「生きた」状態の白の艦艇と「死んだ」状態の白の艦艇をゲットすることができるのだ。

 そんなことをしているときだった。


「っ!上空から巨大な反応!」

「一体何が来るんです!?」

「この反応は……、トムボール級です!」


 巨大な球状の質量爆弾、トムボール級爆弾が落下してきていた。

 それも4つ。


「複数個落とされています!対応しないと!」

「狙撃銃の準備!」


 そういって狙撃銃が準備される。

 そして発射体制が整った。


「狙撃銃、発射!」


 そうして一本のビームがトムボール級を捉える。

 その砲撃は、トムボール級の一つを破壊することに成功した。

 ついでに隣のトムボール級も誘爆するかと思われたが、残念ながらそう都合のいいことは起きなかった。

 仕方なく紅の旗艦はエネルギーを再充填し、次の狙撃を行う。

 その間にも、トムボール級はハワイに向けて落下してきていた。


「これは不味いですね……。ジーナ、いますか?」

「ここにいるわ」

「蒼の旗艦を出撃させてください。あなたのバリアが必要です」

「分かった」


 そういって蒼の旗艦を動かすために消える。

 そうしている間にも、狙撃銃の充填が終わり、再び狙撃する。

 また一つのトムボール級が爆発した。

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