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異次元無双の紅き艦  作者: 紫 和春


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第37話 合流

 それから数日の間、特にストーカーのような行為をされることはなかった。

 しかし、報道熱が冷めない記者もいるのか、時折学校に現れては生徒に突撃取材と言って、無理やり話を聞くという方法も取られているようだ。

 もちろん、黒島たち生徒はそういった取材は断っているし、なにより黒島の正体がバレたときには面倒なことになりかねない。そのため、細心の注意を払いつつ、その取材を避けていった。

 そんな生活を送ること約1週間。

 ある日の夜遅くに、黒島のスマホにメールが入った。


「こんな時間に一体誰だ?」


 黒島は不審がりながらメールを見る。

 その件名には英語で書かれていた。中身を見ても英語である。


「英語でメール送るやつなんて誰もいないだろうに……」

「お困りですか?」


 黒島が困惑している所に、レイズが出てくる。


「これ、和訳できますか?」

「チョチョイのチョイですよ」

「お願いします」


 そういって、レイズはメールを和訳する。

 そして翻訳した内容をメモ帳に貼り付けた。


「ざっとこんなもんですね」

「ありがとうございます。さて、なんて書いてあるかな?」


 そういって、黒島はメモ帳に張られた文章を読む。


『私たちは国連本部事務局です。今回のメールは、レッド・フリートの皆さんに協力を要請するために送らせていただきました。その協力の内容なんですが、年内に行われる国連軍主導のNo.4への攻撃、通称第6次攻撃に参加してほしいのです。これは強制ではありません。あくまでお願いです。いまだ国際的な立場として確立していないレッド・フリートにとっては、難しい決断を強いるかもしれません。しかし、どうかこのお願いを聞いてくれませんか?良い返事を待っています』


 このようなことが書かれていた。


「で、どうします?祐樹さん」

「そうだなぁ……。とりあえず、みんなとも相談しておきたいね」


 そういって、黒島は後藤と電話する。その場にはトランスも一緒にいた。


「……というわけで、どうしようか考えてる」

「なるほどー」

「ここは要請に応じなくてもいいのではないか?この文章にも書いてある通り、まだ我々は国際的に認められた存在ではないからな」

「ですが、これまでの攻撃通りなら、また国連軍の負けで終わってしまいますよ?」

「それなんですよねー。もしここで私たちが手を出さなかったら、完全に地球側の敗北で終了してしまう可能性がありますし」

「私もレイズと同じ意見。もしここで人類側が負けちゃったら、未来をどうやって守っていくのか分からないよ」

「しかしだな……。今ここで動いて、下手なことがあったらどうするつもりだ?」

「下手なことってなんです?」

「例えば街一つが消滅するとかだ」


 その例えに、一瞬空気が固まる。

 その可能性は否定できないだろう。いつ、どのような攻撃が白の艦艇から襲ってくるか分からない。


「けど、誰かがやらないと地球滅亡の危機なんでしょう?その誰かが俺たちなら、やらない道理はないはずです」

「そうかもしれないがな」

「でも祐樹さんの言い分もあながち間違いじゃないですね」

「それじゃあ決まりだねっ」


 こうして黒島たちは、国連軍の申し出に応えることにした。

 早速返信をする。

 内容はもちろん、国連軍に参加する旨を中心に、集合場所や時間を問いかけるといった感じだ。

 返事はすぐに来た。

 集合日時については協定世界時11月24日12時ちょうど。集合場所はインド洋上空。目標であるNo.4はオーストラリア上空に鎮座している。


「協定世界時での11月24日12時って、日本時間だといつですか?」

「同日21時ですね」

「夜か。問題ないですね」


 そして日々が過ぎて、11月24日。

 この日の午前中は補講が入っており、学校であった。

 それを終えた黒島と後藤は、近くのファストフード店に入る。

 理由はもちろん、この日の夜に決行される第6次攻撃に関してだ。


「各種兵装の準備は問題ありません」

「もしもの時のバックアップもできている」

「あとは、国連軍と歩調を合わせられるかですね」

「こういう軍隊の命令って、事あるごとに指示が出るので、多分問題はないですよ」

「問題あるとしたら、英語で話されることくらいかなぁ?」

「それも私の翻訳機能でなんとかなりますよ」

「じゃああとは問題ないですね」

「よし、じゃああとは夜になってからだな」


 そういって、黒島と後藤は解散する。

 そして夜20時31分。

 二人は紅の旗艦のコックピットにワープする。


「目標位置セット」

「座標確認、空間転移回廊展開」

「ワープ準備よし」

「ワープ」


 そういうと、紅の旗艦はインド洋上空にワープする。すると、遠くの方で明滅する光を確認した。

 国連軍宇宙艦隊だ。

 国連軍も紅の旗艦のことをレーダーで捉えている。

 しかし、それは一種の混乱でもある。なにせ、大質量の物体が目の前に突然現れたのだから。


「あれはなんだ?」

「IFFに応答がない。目視で確認せよ」

「無線繋げ」


 そうしているうちに、紅の旗艦から通信が入る。


「こちら紅の旗艦レイズ・ローフォン。ただいまより、国連軍宇宙艦隊の指揮下に入る」


 こうして、無事に紅の旗艦は国連軍へと合流できた。

 そしてここからが本番である。これから大型の敵を倒しにいくのだから。

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