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1 君、本当にロボットなの?

 ワールドダンス


 世界は踊る。僕たちと一緒に。


 プロローグ


 君、本当にロボットなの?


 ロボットの三つの特徴


 その一 瞳の機械紋章 ロボットの証。水色に光る文様が瞳の中に存在する。


 その二 機械の心臓 心 私の心は鋼鉄製じゃないんだよ? ロボットにだって、ちゃんと見えない心があるんだよ。


 その三 メンテナンス日。一週間に一日、メンテナンスのためにずっと眠ったままのスリープ状態になる。(また無理やりメンテナンス日に起動しても、本来の性能が発揮できなくなる)


 本編


 いいよね、自由ってさ。……なんか、憧れちゃうな。


 少女は自由になりたかった。

 だから世界を抜け出した。

 それは少女にとって当たり前の行動だった。でも、少女の周囲にいた大人たちにとっては、それは本当に予想外の行動だったらしい。少女が研究所を脱走したせいで、研究所は大混乱に陥った。そのことを少女は少しも悪いとは思わなかった。(このあたりの突飛な思考や自由気ままな行動が、研究所に中で、少女が問題児と評価される所以だった)

 少女は警報の鳴り響く不自由な世界を抜け出して、とても大きな壁の向こう側にある自由な(それは少女が本当に初めて感じる幸福な状態だった)世界の中に思いっきり、加速をして、(文字どおりに)壁をぶち破って、飛び出した。

 少女はその日、その瞬間に新しく生まれ直したのだ。

 見たこともない新しい世界の中に。

 そして少女の大人たちから逃げ続ける逃走劇の映画のような、ひとりぼっちの冒険が始まった。(それを少女はなにかの遊びのように、すごく楽しんでいるように見えた)

 次の瞬間、少女は笑って、世界に消えた。


 ……少女は自由(人間)になったのだ。

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