5
すみません、ちょっとした手違いで投稿できませんでした。
侍従長の所に行くと、侍従長の執務室に案内された。
「で、なんのごよおでしゅか?」
「リリーナは、この家に借金があります」
「…そうでしゅか」
「まぁ、後少しだけですがね。
ですが旦那様たちの事です、貴方が大きくなれば働いて返すように言うでしょう。
ですがそこまで養うお金が必要です、あとから回収するのは、あくまで借金の返済。
割に合いません、頭の足りない旦那様達は、上手く言いくるめられ、利子を付けていませんし…それではこまるのです、貴方は幼いけれども他の子供よりは働けそうです、と言う訳で頑張って下さい、取り敢えずこちらの利益になる、ここに置いておく理由を付けておいてください」
「はい、分かりまちた」
「他の者達に、明日から貴方を使うように伝えておきます」
「後は………
…くらいですかね」
話が終わると、部屋を出てママの元へ行く。
「…ここは…?」
「あ、ママ起きたんだね、ここはうちのしちゃの階の、一番奥の部屋だお、ママたおえちゃったの」
「そう…」
ママは、真面目な顔をして話し始めた。
「ねぇアリス、ここに鍵があるから右の戸棚を開けて、白い板の入った籠を持ってきてくれないかしら、落としてしまっていいから」
「うん、わかった」
急いで、とってきてママの元へ行く。
「ママ、これでいい?」
「えぇ、アリスあのね、この石に魔力を流す練習をしましょう」
「魔力?」
「えぇ、魔力よ、手を貸して」
「えっと、はい」
手を出すとママは、私の手を取り魔力を流した。
「感じた?」
「うん」
「この力がアリスの中にも有る筈よ、探してみて」
しばらく時間をおいてから答える。
「うん、あった」
「それを動かして、この石の中に注いでみて」
言われた通りに、ゆっくりと注いで行くと石は深い青紫に変わった。
「じゃあ、アリスこの棒に魔力を注ぎながらこの板に書いてみて」
「わかった、やってみう」
「あ、字がかけちゃ、しゅごい」
「この棒はあまりもたないの、あまり使い過ぎると駄目になってしまうの、だからこれはテストの時にだけ使います」
「分かった」
「じゃあ、この中に入っている本を読むから覚えて、できるよね?」
「できる」
「よかった、じゃあ今日から、全ての文字を覚えなさい、それに発音の練習も」
「分かった」
「もし私が寝ていても、叩き起こしなさい。
これは絶対よ」
「う、うん…」
読み聞かせてもらいながら、字を頭に焼き付けていく。
そのまま続けて、夜になると屋根裏の家に戻るように言われ、仕掛けを使って家に帰り眠った。
「ふぁ~あ、おはよお」
まだ、日が出てないや、取り敢えず発声練習を一通りしてから、下に行くか。
発声練習終わらせて、下の階に行ったけどどうすれば良いのだろうか?
「ん?あんた何やってるんだい」
「あの、なにをしゅればいいのかが分かりゃなくちぇ…」
「はぁ…、ついておいで、二階の廊下の床掃除でもおし、それならあんたでもできるでしょう」
「はい、頑張りましゅ」
下の階につくと、大きな箒と水の入ったバケツ、それに雑巾が渡された。
本当なら、高いところから順に埃を落としたいけど、届かないしきれいだからおいといて、床の目立つ埃とかはいて、暫く待って埃とかがが落ち着いたと思ったら、乾拭きして、最後に水拭きをする。
「よちっ、おちまい!」
疲れたぁ~、廊下広いし、まぁまぁ時間かかったなぁ。この後何すれば良いのだろうか…、勝手な事して怒られても嫌だし…。
取り敢えず、気になる事もあるしバレない様に情報収集もしないとね。
「お姉しゃん、終わりまちた、わたちあどうしゅれば?」
「あぁ、それなら他の廊下も掃除しておいておくれ」
「あいっ!」
まぁ、今日から頑張ろう